マイナカードにバカ息子。支持率の下落が止まらぬ岸田文雄の断末魔

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マイナンバーカードを巡る混乱も響き、ここに来て支持率が急落した岸田政権。指導力不足も指摘される中にあって、この先岸田首相はどのように政権を運営してゆくのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、「安倍追随路線」を採るも何一つ思うような成果を上げられないでいる岸田氏のこれまでを振り返りつつ、痛烈に批判。さらに現政権が立たされている苦しい状況と今後について解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年7月31日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、7月分のバックナンバーをお求め下さい。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

ヤケクソの安倍追従路線も大失敗。岸田が処理に追われる前首相「負の遺産」

7月24日付読売新聞の世論調査結果で、岸田文雄内閣の支持率は前月から6ポイント減って、内閣発足以来最低の35%を記録した。また同日付毎日新聞の調査でも、5ポイント減の28%となった。毎日の数字は、同社の調査としてこれまでの最低だった22年12月(閣僚辞任ドミノ直後)の25%に次ぐもので、普通、内閣支持率が30%ラインを切って25%に近づく状態は「危険水域に突入した」、つまりもう1つ新たなインパクトが加われば転覆してもおかしくない事態と判断される。なお不支持率はそれぞれ52%、65%だった。

直接の原因は、マイナンバー問題でトラブル続出という不様さや、首相の長男の脳天気な所業などのどうにもならない政権中枢の緩みを、「解散風」を吹かせることで突破しようとして与党内で相手にされなかったという、岸田自身の「指導力の欠如」(毎日調査では80%!)という印象が二重三重に広がったことにある。が、もう少し長い物差しで計ると、岸田政治の第1期は21年10月4日の政権スタートから22年7月10日投開票の参院選で勝利し、その4日後に安倍晋三元首相の「国葬」実施を決断するまで。そして第2期は、そこから23年7月8日の安倍一周忌までの約1年間ということになろう。

第1期は、優柔不断ばかりが目立ち、「何をしたいのか分からない」と言われ続けた9カ月間だった。第2期は、参院選勝利の高揚と安倍殺害事件の衝撃とが入り混じる中、「そうだ、国葬をバネに安倍亜流路線に徹しよう」と清水の舞台から飛ぶが如きの決断をしたものの、やはりそれも失敗に終わったことを思い知った1年間で、そのダメ押しが今回の世論調査結果だったと捉えるべきだろう。そうすると、これから始まる「第3期」は一体どういう展開になるのか。

たまたま7月20日発行の「9条連ニュース」の「政治展望台」に「安倍追随路線でかえって窮地に陥る?岸田政権」と題した拙稿が載ったので、それに若干の補足・修正を加えて以下に紹介する。

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