千葉北西部で“2度の地震発生”に関東住民は戦慄。噂の「首都直下巨大地震」発生は近いのか?

2023.09.05
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

知られざる巨大内陸地震「西埼玉地震」と、懸念される「巨大津波地震」の恐怖

また、過去の記事では、江戸時代から伝わる地震の前兆現象、あまり知られていない「西埼玉地震」についても紹介してきた。

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「西埼玉地震」。あまり聞きなれない地震だが、関東平野で発生した内陸地震としては過去最大級のもの。

以下、気象庁が作成した「活断層の地震に備える -陸域の浅い地震- 関東地方版(2017年2月)」(※注意:PDFが開きます)の一部を引用してみよう。

1931年の埼玉県北部の地震(西埼玉地震)

1931年9月21日に埼玉県北部でマグニチュード6.9の地震が発生し、関東北部を中心に広い範囲で震度5を記録しました。この地震により、死者16人、負傷者146人、住家の全半壊200棟などの被害がありました。被害は利根川や荒 川沿いの低地(沖積平野)で大きく、また、地下水や土砂の噴出(液状化現象)や地すべりも多く発生しました。

上記の通り、埼玉県の寄居町付近を震源とするM6.9の内陸地震で、震源の深さはたった3kmだったと推定されている。今回発生した千葉県北西部の地震が、もし同じようなマグニチュード、震源の深さだったら、甚大な被害をもたらしていたのかもしれない。こうした内陸における巨大地震の可能性は、横須賀周辺の異臭騒ぎという前兆によって再び脚光を浴びた。以下のリンク先記事をご参照いただきたい。

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今回は千葉県の内陸部での地震発生だったが、これが八丈島や鳥島沖などの太平洋沖で発生した場合、揺れよりも怖いのが「大津波の発生」だ。

実際に、東日本大震災では、揺れによる死者よりも、津波で多くの犠牲者を出してしまった。この地震の規模が大きければ大きいほど、津波が発生する範囲も広がる。

近年の横浜や横須賀での異臭騒ぎも「巨大地震発生の前兆」と言われて久しい昨今、地震情報には常に注意する必要がありそうだ。

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