住民と管理組合に「深い溝」ができてしまうマンションが存在する理由

 

その他にも、10年後、30年後のマンションコミュニティについて自由にお話を伺った膨大な資料をまとめています。

高齢化と共に厳しくなっても、管理組合運営はきちんとしていくことが必要で、第三者の力を借りることも必要だと思います。

その場合、分かりやすい広報誌の作成、重要なことの合意形成の過程等をきちんと分かりやすく示すことには、

第三者の力を借りてもしっかりやっていきたいです。そこができていれば、合意形成の下地ができるのです。

一方、高齢者は特に気持ちよく挨拶をかわせることが合意形成にも関わります。

合意形成の下地として、気持ちよく挨拶することは意味があると思います。

ただし、相手から挨拶が返ってこないということを気にしないことです。

私が非常にいいと感じる管理組合を紹介したいと思います。

15年前、大規模マンションであるがゆえに、地方公共団体から、自治会をつくって防災活動をしてほしいと言われましたが、自分たちは管理組合として全体で取り組むからと断わりました。

ここでは、「管理組合ニュース」がすべての情報提供ツールです。

管理組合の取り組み、将来の検討もよくわかるように書かれています。

前期の理事の言葉から今期の理事の気持ちも書かれています。それが本当に分かりやすく気持ちが伝わってきます。

防災体制も、お祭り等のこともすべてここに書かれているのです。

管理組合としての取り組みが一体で本当に分かりやすく、この状況がマンション住民にとって当たり前であることが合意形成の大きな力となっていると感じます。

アンケート結果には、さまざまな内容が含まれていますが、参考にしていただければ幸いです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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