毒親だ!と子供から言われた親のお話でしたね。
毒親は、大抵自分では自覚がなくむしろ善意で子供に接しているので始末が悪い。まさに
- 私が毒親?!(*゚Д゚) え???
状態なんですよ。
そして、子供から謗られると、その青天の霹靂に驚いた後
- 「そういえば」と思い当たることがある
らしいんですね。いや、やった側が覚えているくらいなら、実際にはその数倍の悪行があるはずなんじゃないでしょうかね。
ここで、親側の気持ちや状況を考えてみたいんです。
何故、暴力や暴言、強制や無視などをしたんでしょうか。それが悪いこと、少なくともいいことではないことくらい分かるはずなのに、やってしまったのは
- 子供のためを思って
いたからです。ホントにそう思っていたんだと思いますよ。
殴りながら、お前なんかと怒鳴りながら、選んでやった学校に進学しろとかあんなヤツと結婚したらダメだとか言いながら、それは一般的には悪いことだと知っているのに、自分の行為だけはしつけとして愛として許されると考えている。
信じられないことですが。
私はここに、たまらない悲しさと
- 例外者としての歪んだ特権意識
を感じるんですよね。
例外者とは、カンタンに言えば、「自分は不利益を被ったんだから(例外的に)特権が与えられるのは当然だ」と思い込んでいる人のことで、心理学用語です。
例外者について読みやすい記事があるので挙げておきます↓
毒親の場合、おそらく
- この子のために、キャリアも自由も楽しみも諦めているんだから
- この子が私を尊重してくれるのは当然だ
と考えているのではないでしょうか。自分の被った不利益…別の言い方をすれば、
- 人生での損失はこの子供のせい
であり、でもそれはさすがに言えないので(言うマジ毒親もいるけど)、しつけと愛の名の元に
- 自分を尊重することを異常に激しく求める
ということです。結局、自分の被った不利益が我慢ならないんでしょう。誰かに罰を与えたいというか、どうしてくれるんだと文句を言いたいというか。社会でも夫でもいいのかもしれませんが一番言いやすい相手に言っているんでしょう。
そうだとすると、愛とかしつけとかは、言い訳にすぎませんね。