さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
もしアトツギとして家業で新しい事業を模索しているならば、むしろ違う世界にアンテナを張りましょう
最先端のテクノロジー情報に触れるに当たって、有効な方法があります。それは「スタートアップのピッチイベントに観覧者、視聴者として参加してみる」ことです
家業のことを理解しないまま、はやりのキーワードに乗っかった表面的な新規事業を立案したところで、家業の本質的な強みを生かした事業には育ちません
DX担当に名乗り出る
やった方がいいことをやって、やめた方がいいことをやめる
「株を整理するために兄弟間で泥試合となった」「社員から訴えられた」「資金繰りに窮して自宅を手放した」「粉飾決算していた」「幹部社員が横領していた」など、門外不出の「黒歴史」とでもいうべき、リアルなエピソードこそ、創業家が語り継ぐべき歴史
創業者や先代の「年齢」を入れた沿革をつくる
思いつきのような新規事業に手を出してしまうと、ちょっとした障壁が現れたときに踏ん張ることができません
家業を再定義する
アトツギは社長になるまでに、いろんな業界や分野のニュースを見るたびに「10年後の世界はこうなっている」と予測する習慣を付けましょう
新規事業は地続きの関連多角化で
「これからの時代」「家業の強み」「自分の強み」を掛け算するのがアトツギの新規事業
会社の広報担当に就任する
もし可能なら、先代とは別の領域の仕事を担当させてもらいましょう。先代が国内市場を担当するならば、海外市場の開拓はアトツギが担当する。既存のルートセールスは先代が担当するならば、EC通販による新規開拓はアトツギが担当する、といった具合です
未来の姿を共有できる税理士を探す
トドメに、「社長になるまでのファイナンス対策」が出てくるのも、事業承継を知り尽くした著者ならではで、じつに勉強になります。
数字が苦手なアトツギでもできる数字の把握、将来のトラブルを避けるための視点など、アドバイスが細かくて、本当に感動しました。
ぜひ、読んでみてください。
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