『セクシー田中さん』原作者と宮藤官九郎の“苦悩”に共通点。クドカンも被害「TV局の改悪と作品私物化」を芸能記者が解説

 

宮藤官九郎『不適切にもほどがある!』に見た希望

長い芸能記者生活の私は、今まで何度も原作があるドラマや映画の現場に立ち合ったことがありますが、特にテレビの場合、台詞の改悪や登場人物のキャラクター変更は日常茶飯事でした。

視聴率を獲るためには原作でさえ“ないがしろにしてしまう”…それで数字が悪ければそれは脚本家と銘打った人物のせい…と。

話が逸れますが、クドカンの『不適切にもほどがある!』が、テレビ離れ・ドラマ離れと言われている昨今に7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という好視聴率を残しました。

クドカンと阿部サダヲという“迷コンビ”に待ってました!というファンも多いと思うのですが(私もそのひとりですが)、芸能記者として感じ取れるのは、阿部の娘役を演じている河合優実の“ブレイク前夜”という独特の空気感です。

1986年という時代設定の高校2年生、17歳を演じている河合は日大芸術学部出身の23歳なのですが、彼女が放つ独特の空気感は『あまちゃん』の能年玲奈…のんと同じ匂いがすると感じるのです。

大ブレイクの予感が…。

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今度吉祥寺近辺のファミレスや銭湯でクドカンを見かけたら、「河合優実っていいよね…」と声を掛けようかと悩んでいる私です。

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: セクシー田中さん|日本テレビ公式サイト

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