都知事選との同時選挙か7月後半か?有田芳生氏が読む岸田政権「総選挙」日程

Tokyo, Japan - April 19, 2023: Lady Looking at Election Campaign Posters for the Local Elections in Ota Ward, Tokyo, Japan
 

小泉純一郎元総理は「自民党をぶっ壊す」と叫んで国民の喝采を浴びた。ところが短い民主党政権はあったものの、自民党は「ぶっ壊れる」どころか、日本経済と社会の亀裂を広げた安倍晋三時代を誕生させてしまった。

しかし裏金問題は、とくに安倍派が自民党を「ぶっ壊す」ことになった。だから次の衆議院選挙は、日本政治の画期になるかもしれない。小沢一郎議員は、来年7月に衆参同時選挙があり、そこで政権交代を実現すると期待する。だが岸田総理の立場から見ればそうはならない。引き続き総理の座を確保することが至上の価値だからだ。

9月の総裁選で勝つためには何が必要か。まずは自民党議員の処分を行う。とくに裏金(政治資金の不記載)を多く隠していた二階俊博元幹事長(3526万円)、三ツ林裕巳議員(2954万円)、萩生田光一議員(2728万円)、山谷えり子議員(2403万円)、堀井学議員(2196万円)などには厳しい処分をするだろう。

党内の反岸田の伏流は広がるだろうが、世論を敵に回すわけにはいかない。通常国会は6月23日に閉じる。7月7日は東京都知事選の投開票日だ。9月の自民党総裁選で勝つためには、都知事選との同時選挙も選択肢の一つだが、7月後半の総選挙日程が充分にありうる。

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ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。1995年から2007年まで、日本テレビ「ザ・ワイド」に12年間レギュラー出演。2010年には民主党から立候補、参議院議員となり、北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などに取り組む。「北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実」(集英社新書)、「改訂新版 統一教会とは何か」(大月書店)など、著書多数。

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