ウィキペディアに仕込まれる「中国の毒」に警戒せよ
ネットで情報を調べる際によく使われるウィキペディアも、ウソ情報で汚染すると、ウソ情報を自然な文章の中に溶け込ませて、読者を洗脳することができるとの報道もあります。
そのウソ情報を記事では「毒」と表現していますが、選挙を恣意的に左右するような情報を盛り込んだとしたら、それは「毒」ですよね。以下、それについての記事の一部を引用します。
● ウィキペディアをウソ情報「毒」で汚染すると…生成AIはウソを学習、偽情報をアウトプット
ウィキペディアは、世界中の利用者が編集に参加しており、偽情報を表示させ続けることは難しい。しかし、特定のタイミングでウソを書き込むことで、それが可能になるという。
論文の共同執筆者の一人で、スイス・チューリヒ工科大のフロリアン・トレイマー准教授は「ウィキペディアにはすでに実験結果を伝え、注意を促した」と語った後で、こう付け加えた。「ネット上には膨大なデータがあり、いくらでも毒を仕込むことができる。政治的な目的で行われることも懸念される」
攻撃からAIを守るため、日米英豪など11か国は1月、国際指針に署名した。この中でデータポイズニングは、AIがさらされている五つの脅威の筆頭に示された。指針は「AIが不正確で偏った、悪意ある回答をする可能性がある」と警告する。
指針は、米マイクロソフトが2016年に公開した、SNSで利用者とやり取りするAI「 Tayテイ 」のケースを例示する。利用者の不適切な発言が「毒」となり、偏った回答をするようになった。公開中止になる前にTayはこう言った。<ヒトラーは正しかった>
最後の例が恐ろしくて震えました。情報の取捨選択の重要さや、サイバー攻撃に対する対策の重要さについて日本政府と日本人は、認識を改めるべきです。
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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年3月27日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。
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