日本国民は売られた。岸田首相「訪米の成果」で得する人損する人…戦争、経済破綻、異常な未来はこの後すぐ

 

米民主党左派に「根回し」の好機を逃す

日本の世論の漠然とした感覚としては、原子力の平和利用は自然への反逆で究極のケガレだから最低限にしたい、その代わり省エネ努力をした上での化石燃料の使用は許されるという感じがあると思います。ですが、アメリカの左派からすれば、これは大罪になります。

欧州のグレタ・トゥーンベリ氏なども、世代的に真剣に温暖化に対して危機感を持っており、その観点からすれば原子力の平和利用も手段の一部としています。アメリカの左派も似た立ち位置であり、日本の世論と理解し合う地盤は薄いのです。

例えばですが、民主党左派の議員の地盤の中には、カリフォルニアやニューヨークのアジア系の居住区があります。仮に、日本が自主防衛を進めるために必要だとして、歴史修正主義を強めるようですと、こうした選挙区の議員は強く反発する可能性があります。そうなれば、日米離反は簡単になってしまいます。移民や人種の問題に関しても、日本の世論の平均値とアメリカの民主党左派には乖離があります。

岸田総理は5日もアメリカに滞在して、その費用もバカにならないのですから、民主党の左派への接触や関係改善、相互理解などを試みればよかったのにと思います。例えば、岸田総理自身が幼少期を過ごしたNYのクイーンズ区は、それこそ左派のリーダーであるAOCこと「アレクサンドリア・オカシオコルテス」議員の選挙地盤に他なりません。何か接点を探して個人的な知己を得るといった工夫もできなかったのかと思います。

余談ですが、AOCは日本の新幹線は高く評価しています。ですが、LGBTQ政策や移民政策については批判的なようです。日本として、まだまだ彼女との相互理解は不十分と思います。

トランプが日米同盟をボロボロにし、その後に民主党左派の政権が登場した場合に、日本が余計に孤立と無視に追いやられるという順序の踏み方は、もしも起きるようなら、このままでは最悪シナリオになりかねません。

print
いま読まれてます

  • 日本国民は売られた。岸田首相「訪米の成果」で得する人損する人…戦争、経済破綻、異常な未来はこの後すぐ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け