歴史を動かす米大学「反戦デモ」日本のZ世代が冷笑しかできぬ訳。米国との違い、団塊の責任…いちご白書エモくない問題

 

Z世代の若者たちが共有する「60年代へのノスタルジー」

そうは言っても、現代の民主党左派というのは21世紀の政治運動であり、内容としては環境問題、特に温暖化阻止というテーマがあります。

また、ネット社会におけるプライバシーの問題、そして最低賃金アップや富裕層課税による格差是正などの問題も取り上げています。

選挙の際の運動などは、ネットを駆使して行う世代でもあります。

言い換えれば「Z世代」である若者たちですが、彼らは今回どうしてこれだけ大規模な行動を起こしたのでしょうか。

すでに21世紀に入ってほぼ四半世紀が経過した現在、60年代のベトナム反戦や学園闘争のカルチャーは半世紀以上昔となっているわけです。

冷戦の終了と共に社会主義への憧れも消えて久しい現代に、どうしてという疑問は消えません。

その背景ですが、2つ目の問題として、60年代へのノスタルジーという問題があります。

今のアメリカの若者、特に20歳から40歳ぐらいの世代には、1960年代への漠然とした憧れがあるようです。

今回の「ガザ攻撃反対」にしても、13年前の占拠デモにしても、背景にはこの問題があるように思います。

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