自らが窮地に陥るたびに「国際条約」を持ち出す国交省
今回の騒動の中で一部自動車メーカーから、「日本の自動車認証制度は不合理だ」という本音が聞こえてきた役所はさっそく反応しました。
まず、役人の間から「メーカーが役所の定める認証制度を守っていないことが明らかになったタイミングで、認証制度にケチ付けるなんて許せない」という声があがりました。
正直「このタイミングを逃して、いつ言うのよ?」と私は思いますが、役所にこう言われてしまうと、今回のことで脛に傷を持つうえに、認証制度はメーカー側にもメリットのある話ですから、メーカーが上げ始めた声はあっという間に消えてしまいました。
さらに同様の意見が一般国民からあがるのを危惧した国交省は、メディアを使って、役所擁護のキャンペーンを張り始めます。
典型的なものが、「日本の認証制度における検査項目47の大半は国際認証制度を日本に移植したもので、今回の違反の中には、国際的にも認められないものがある」なんて話です。
国交省は、自分が窮地に追い込まれると時々「国際条約」を持ち出します。日本で国交省が――
(メルマガ『辛坊治郎メールマガジン』2024年6月14日号より一部抜粋。辛坊治郎氏が「出来の悪い官僚が、いかに日本の発展を妨げているか?」について、さらに踏み込んで解説する全文はご登録のうえ楽しみください。初月無料ですぐに届きます)
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