3.医療問題
医療システムも高齢者に合わせたものに変える必要がある。高齢者のほとんどは5、6個の病気を複合的に持っている。しかし、低所得層の高齢者は経済的負担と身体的機能の低下で、まともに病院を利用することが難しい。
ソウル中渓洞(チュンゲドン)で会った基礎生活受給者のイ・ヨンマンさん(78)は、「歯も痛くて消化機能も良くないのに、体の具合が悪く、病院を行き来すること自体が大変だ」とし、「特にインプラント4個をやらないといけないのだが、政府では2個まで支援し、残りの費用200万ウォンがとても負担になる」と話した。
医療専門家たちは、1.高齢者オーダーメード型健康診断導入、2.訪問診療拡大、3.大型病院高齢者疾病センター設置などを代案として提示している。
高齢者に合わせた健康診断は、高齢者の疾患を事前に予防し、医療費の支出を下げることが目的だ。65歳以上の高齢者が受ける国家健康診断項目に記憶力減退、認知能力喪失、関節機能退行など老人性疾患項目を追加するのが骨子だ。
訪問診療は、体の不自由な高齢者の家を医師が直接訪ねて診療する方式だ。2010年代初めから在宅診療が活性化された日本では、医師が月2回程度訪問して検診をしてくれる。
老人疾病センターは、高危険産婦を集中管理する高危険産婦新生児統合センターのように、老人患者を専門的に治療する特化された医療機関だ。高齢者がセンターに入院すると、外科、内科、胸部外科など分野別の専門医療陣がセンターを訪れ、検査して診断する。体の不自由な高齢者はワンストップ検査を受けることができ、医療スタッフは患者の状態を総合的に調べることができ、管理が楽だ。[韓国日報参照]
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