81歳バイデン、最悪はNATO首脳会議中に「発作」も…ハリス擁立で収拾図る米民主党は老大統領にいつ引導を渡すのか?

 

バイデン後継は「カマラ・ハリス氏一択」米民主党の内情

では、その場合の後継はどうなるのかということですが、この点については、改めて予備選をやって壮絶に抗争する方が政治的エネルギーが出てくるという説もありました。壮絶な抗争をするかどうかは別として、ブティジェージ運輸長官、ニューサム加州知事、ウィットマー・ミシガン知事などを想定して、ガラス張りの後継争いをやるべきだという声は確かにありました。

ですが、今回の「バイデンの黄昏」という事態に直面する中で、民主党内では一本化の動きが進んでいます。それは、

ハリス後継

という一択です。非公式な情報としては、ハリス後継でクリントン夫妻、オバマ元大統領、シューマー上院院内総務、ジェフリーズ下院院内総務などは、ほぼ態度を固めているという噂があります。

理由としては大きく3つあるとされています。

1つは、2020年の大統領選挙の本選で、公式に全国へ向けて副大統領候補として選挙戦を戦い、勝っているという事実の重みです。副大統領に当選しているということの重さに対抗できる政治家は見当たらないのです。

2つ目は、現在バイデンが積み上げている選挙資金です。例えば4月から6月にバイデンは264ミリオン、つまり400億円以上の選挙資金を集めています。このカネは、実は全て「バイデン=ハリス選挙資金」として届け出がされています。

ということは、カマラ・ハリスが大統領候補の座を継承した場合には、全く問題なく使えるのです。ところが、ハリス氏以外の人物にカネを継承させるのは、一旦民主党本部を経由するとか、一部の大口寄付者からは確認が必要であるなど、様々な支障があるのだそうです。

3つ目は黒人票です。ジャマイカ(アフリカ系)とインドにルーツを持つハリス氏は、アメリカ黒人には絶対的な支持があります。これを他の候補に差し替えるというのは、黒人票がソッポを向ける危険性があり、事実上不可能という説があります。

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