81歳バイデン、最悪はNATO首脳会議中に「発作」も…ハリス擁立で収拾図る米民主党は老大統領にいつ引導を渡すのか?

 

「私は初の黒人女性大統領だ」直前の記憶すら保持困難か

それにしても、この間のバイデンは不思議な発言を繰り返していました。

「自分は初の黒人女性大統領」

「世界には多くのトリオネア(兆万長者?日本円換算で100兆円以上の富豪?)がいる」

いずれも、通常であれば仮に「言い間違い」をしたとしても、あまりに不自然な内容と気づくだろうし、自分の名誉を気にするのであれば即時に訂正をかける種類のエラーです。

ですが、このどちらもバイデンはスルーしていました。直前の記憶が飛ぶのか、判断が狂っているのか、とにかく痛々しい状況です。

とにかく、混乱は避けたいわけで、民主党もバイデン家も丁寧に時間をかけたアプローチを続けるということだと思われます。

日程的には、先程申し上げたように、バイデンのソロ会見が11日の木曜日に行われる模様で、ここが大きな山場になると思われます。その一方で、来週の15日からはミルウォーキーで、共和党大会が開催されます。

本来であれば、民主党としては15日の以前に戦闘態勢を組み変える必要があるわけですが、それはほぼ不可能ということで、タイムリミットは8月19日からシカゴで行われる民主党大会になります。

候補の入れ替えについては、このタイミングで行わないと、制度的に混乱が生じるからです。

そんな中で、最大の障害はバイデン本人の説得であり、本人が説得を受け入れることで個人としての尊厳が守られるというところへ、「どのように持っていくか」が問われている、これが現状です。

日々刻々と情勢は変化していますが、まだ数週間は掛かりそうな雲行きです。

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