さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
どのゲームのCMも、今や有名なこの文句から始まる。
「Wii would like to play(Wiiがあなたとの対戦を待っている)」
私は広告代理店レオ・バーネット・ワールドワイドと共同で手掛けたこのCMを支持し、出来上がったものを事前に岩田氏にも見せていた。(中略)日本の任天堂の経営陣は、CMに出ている日本人ビジネスマンの、西洋の家族との接し方が馴れ馴れしくて、くだけすぎていると感じていたらしい。
「レジー、CMを変えてほしい」(中略)
これまで私がCMに携わってきた経験からいっても、この指摘は間違っている。(中略)話し合いが煮詰まる中、私は言った。
「ミスター・イワタ、あなたが私を任天堂に呼んだのは、任天堂の世界最大の販売地域に強力なマーケティング担当者が必要だったからですよね。あなたは私の業績をご覧になってきたし、私を昇進させてくれました。どういう結果が出るのか自信がありますから、お任せください。このCMはアメリカで成功します」
このとき学んだ教訓は、別の道や結果をオープンに受け入れるべきということだ。ともすれば私たちは、たった1つのプランや解決策に固執してしまう
大胆なアイディアを前に進める唯一の方法は、仲間を作ることだ
リーダーはプロジェクトを始める際に、スキルも素養も不十分なまま試練にぶち当たるもので、こうした状況で成功するために重要な要素が2つある。それは強いビジョンと、外部の専門家や経験から早急に学びを得る力だ
正しい行動が正しい結果をもたらすわけではない
私は大きなプレゼンを、物語として捉えている。観客を一緒に旅に連れていきたい。そこで初めに大きくガツンと言わせて、最後にもっと大きくガツンと言わせる
私は岩田氏に、「ブレーンエイジ」の西洋バージョンに数独を加えることを提案した。(中略)
「ミスター・イワタ、数独についての研究素材は、川島教授の理論と合致しています。頭のエクササイズを短時間集中して行うことは、記憶力の改善につながるようです。教授にそれを伝えて、これが西洋にとって意義がある理由を説明すれば、わかってくれるのではないでしょうか」
この名前(Wii)にひっかけてwee-wee(おしっこ)とからかう連中も出てくるだろうが、それも承知の上だ。多様性を受け入れる姿勢が込められた言葉だけに、敢えてこの名前で行こうと決めた
私たちは最終的に宮本氏と岩田氏に、西洋のマーケットで、「Wii Sports」をコントローラーとセットで販売することを了承してもらった
翻訳の疑問点と、著者の自慢話がちょっと気になりましたが、グローバル市場に進出したい経営者には、いろいろと学びがあると思います。
日本人感覚で切り捨てるのではなく、著者の思想やエピソードから、ぜひグローバルビジネスに必要な視点を学んでいただければと思います。
ぜひ、チェックしてみてください。
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