“石丸新党”が野党再編を主導する可能性
維新について、石丸氏は選挙後、YouTubeメディア「ReHacQ」に出演し、こう語った。
「地域政党から国政政党になってからの維新の展開を見ていると、ちょっと大丈夫なのかなと。統一地方選後に勢いが衰えたし、政党として支持が広がらない。関西でも維新系の首長は頭打ちだ。伸びしろあるのかないのかを考えると、新しい箱を用意した方がいいと思う」
やや遠慮気味だが、維新とは一線を画す意思を表明したと受け取れる。
では、石丸氏は今後どうするのか。選挙参謀をつとめた藤川氏はこう分析する。
「もし彼が新党をつくると言ったら、東京都議会議員に出たい人間が何百人も手を挙げてくる。石丸さんの取った票を分析して、いいところに出せばかなりの得票をとって、現実に小池都知事に脅威を与える勢力ができる可能性がある。やるとすれば、これが一番の近道です」
藤川氏は、もし“石丸新党”ができ、次期衆院選において、比例区や注目選挙区で東京に国会議員を何人か誕生させ、さらに都議会議員も生まれれば、東京のローカル政党としてかなりの勢力になり得ると見ているようだ。
維新の失敗を反面教師として、東京から全国に広がるなら、ひょっとしたら“石丸新党”が野党再編のカナメとなる時期が来るかもしれない。