モルガン・スタンレーは、iPhoneの次期モデルにApple Intelligenceが搭載されることで、2025年度と2026年度には約4億9,800万台の新型iPhoneが販売されると予測し、その期間におけるiPhone関連の収益が4,880億ドル(約78兆円)に到達すると試算しています。これは、2023年度と2024年度で予想される3,990億ドル(約64兆円)から22%増加するという予測になります。
6月のWWDC(アップルの世界開発者会議)で発表されたApple Intelligenceには、iOSとOpenAIのGPTとの連携が含まれていて、9月の正式リリースが予定されています。同社株はこの発表以来20%以上上昇しており、S&P500の5%を大きく上回っています。これは、長くAI競争で出遅れていると見られていた同社への期待が6月の発表で一気に高まった結果と言えるでしょう。Apple Intelligence搭載モデルが発売されるまで、iPhoneは買い控えの状態となることが予想されますが、ニューモデル発売後、今年の年末商戦に向けては盛り上がりを見せることになると思われます。
※本記事は有料メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2024年7月19日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください。
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