2.リスク軽減と独身サラリーマン
リスクの少ない選択とは、学生のうちは一生懸命勉強してよい成績をとること。そして、良い大学に入学し、良い会社に就職する。良い環境で働き、良い給料をもらい、良い生活をする。そうすれば、健康を維持しやすいし、長生きしやすい。リスクの少ない賢い人生設計である。
就職すると、今度は仕事をすることがリスク軽減につながる。仕事が好きな人もいれば、仕事が嫌いな人もいる。いずれにしても、サラリーマンという安定した立場を守ることがリスク軽減につながる。
昔は、20代後半になると周囲から結婚の圧力がかかった。独身のままでは出世できないと言われた時期もある。しかし、実家暮らしなら、不自由することはない。一人暮らしでも、近所にコンビニがあれば食事にも困らない。買い物も、ネット通販があるので困らない。好きな時間に好きなことができる。基本的には、独身生活で困ることはない。
逆に、快適な独身生活に慣れた人は、他人との同居生活はストレスになる。生活のリズム、食生活の嗜好、生活のルールが異なっているので、何かしら相手に合わせなければならない。時間も空間も自由にならない。これを我慢するくらいなら、独身のほうが気楽でいいと考えるのも不思議ではない。
3.他人の期待に応える
学生時代には真面目に勉強し、社会人になったら真面目に仕事をする。それに文句をつける人はいないだろうが、老婆心ながら心配になる。
常に周囲の期待に応え、リスク軽減ばかりを考えていたら、自分の人生について考えることがなくなるのではないか。男性と女性は考え方や感じ方が異なるが、一緒に生活するからそれがわかる。一人で生活していたのでは、一人の考え方や感じ方に固まってしまうのではないか。
更に言えば、他人の期待に応えることは、支配される側の論理ではないのか。真面目に生きるとは、知らず知らずのうちに洗脳されるということではないのか。
この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ









