日本のお寒い現実。自民党総裁は「政策」以外の要素で決まる
それにつけても思い出すのは、今回も名前の挙がっている野田聖子氏が2015年の総裁選で苦汁をなめた件だ。
その年の総裁選は安倍晋三氏の対抗馬として野田氏が立候補を予定していた。推薦人も20人超を集めると見られていたが、告示日になって野田氏は立候補を断念する考えを表明した。
推薦人集めを最後まで続けたものの、「だんだん、電話を取ってくれる議員が減り、ここまでだと思った」と言う。安倍陣営の切り崩しにあい、20人の推薦人を確保できなかったのだ。
野田氏は岸田氏が当選した2021年9月の総裁選には念願の出馬を果たしたが、この時にも他陣営から恫喝や嫌がらせを受けていた。
その事実を野田氏の推薦人の一人だった三原じゅん子参院議員が21年9月18日のX(ツイッター)投稿で明かした。
三原氏は総裁選で誰を推すか、そこには理由があるとして、派閥の圧力▽選挙の顔▽恩や義理人情▽日頃の付き合い▽思想、信条▽政策――などを挙げ「自分の意思で決めたことを、引き剥がす為の恫喝、プレッシャー、嫌がらせ等で変えることは致しません」「そういう事の無い自民党に変わるべき!との総裁選なはず。(実態はまだまだ大きな力は強いですよね)」などと記している。
つまり、三原氏は野田氏の推薦人になると決めた後、「引き剥がす為の恫喝、プレッシャー、嫌がらせ等」を受けたが、最後までその意思を曲げることはなかったということだろう。









