「小泉進次郎首相」に賭ける自民議員の自己中すぎる本音とは?日本の未来より俺の議席、総裁選「権力闘争」の舞台裏

 

小泉進次郎氏に「実力」があるわけではない

総裁選の裏側で繰り広げられる醜い争いは今回も9月12日の告示日ギリギリまで続けられるのだろう。

小泉進次郎氏の名前が出てくるまで、ポスト岸田の本命と見られていた石破茂氏でさえ、安泰とはいえない。元石破グループの齋藤健氏が出馬のための推薦人集めをしている。これを“石破潰し”とみるジャーナリストさえいるほどだ。

上川陽子氏も、同じ派閥「岸田派」から座長をつとめてきた林芳正氏が出ることになっており、難航しているようだ。岸田派はほぼ林支持でまとまっているため、“孤軍奮闘”を強いられている。

推薦人制度は、立候補者を一定の支持基盤を持つ人に絞ることで、過剰な乱立を防ぐためのものだが、立候補届け出後に推薦人名簿が公開されるため、推した候補が敗れた場合、新総裁から冷遇される可能性がある。

まさに、権力闘争の生々しい姿が推薦人争奪戦から垣間見れる。それをすんなりくぐり抜けて、もし小泉新総裁が誕生し、首相に就くとしたら、それを進次郎氏の実力と思うのは錯覚に過ぎない。

その背後には、父である純一郎元首相はもちろん、菅前首相や森元首相ら重鎮とか長老とか呼ばれる人たちがいて、世襲、利権、金権にまみれた自民党の永続をはかっていることに思いを致す必要がある。

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image by: 小泉進次郎 公式Facebook

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