小泉進次郎氏に「実力」があるわけではない
総裁選の裏側で繰り広げられる醜い争いは今回も9月12日の告示日ギリギリまで続けられるのだろう。
小泉進次郎氏の名前が出てくるまで、ポスト岸田の本命と見られていた石破茂氏でさえ、安泰とはいえない。元石破グループの齋藤健氏が出馬のための推薦人集めをしている。これを“石破潰し”とみるジャーナリストさえいるほどだ。
上川陽子氏も、同じ派閥「岸田派」から座長をつとめてきた林芳正氏が出ることになっており、難航しているようだ。岸田派はほぼ林支持でまとまっているため、“孤軍奮闘”を強いられている。
推薦人制度は、立候補者を一定の支持基盤を持つ人に絞ることで、過剰な乱立を防ぐためのものだが、立候補届け出後に推薦人名簿が公開されるため、推した候補が敗れた場合、新総裁から冷遇される可能性がある。
まさに、権力闘争の生々しい姿が推薦人争奪戦から垣間見れる。それをすんなりくぐり抜けて、もし小泉新総裁が誕生し、首相に就くとしたら、それを進次郎氏の実力と思うのは錯覚に過ぎない。
その背後には、父である純一郎元首相はもちろん、菅前首相や森元首相ら重鎮とか長老とか呼ばれる人たちがいて、世襲、利権、金権にまみれた自民党の永続をはかっていることに思いを致す必要がある。
この記事の著者・新 恭さんを応援しよう
新 恭さんの最近の記事
- 自民総裁選「ビフォーアフター詐欺」に注意!小泉進次郎のケツ持ちは森喜朗と菅義偉、「古い政治」の再シュリンク被害ふせげ
- 日本は自助の国だ?南海トラフ地震「想定死者32万人」が全く減らぬワケ…防災対策に遅れ、長期復興プラン「手つかず」の現状
- 小泉進次郎「新総理総裁」爆誕も?動き始めた田原総一朗と自民党長老たち…進次郎構文もう笑えず、日本震撼お盆明けに注目
- 萩生田光一が脅える衆院選「落選」後の人生。八王子民も創価学会も敵に回し無職必至の大ピンチ、大相撲パレードも裏目に
- なぜ新聞は「鹿児島県警の闇」を正面から報じないのか?盗撮・横領・ストーキング…犯罪隠蔽に加担する大マスコミの末期症状
- 世耕弘成の大誤算。なぜ和製ゲッベルスは自民を追い出されたのか?萩生田と「扱いの差」鮮明、党内政治敗北の深層
- 故・石井紘基氏を殺したのは“誰の自由”か?自民党政策活動費と特別会計の深い闇
【関連】「消去法で小泉進次郎」に日本は耐えられるか?自民総裁選劇場がひた隠す「経済政策」マシな候補とヤバい候補の実名
【関連】吉村洋文流「パワハラの極意」維新の脅迫と阪神優勝パレードの闇…職員2名自殺の共犯が「兵庫・斎藤知事に辞職勧告」の厚顔無恥
image by: 小泉進次郎 公式Facebook









