韓国・文在寅元大統領がいかにアホだったかがわかる、トランプ側近「衝撃の回顧録」

 

陸軍中将出身のマクマスターは、優れた戦争知略家(warthinker)と評価される。トランプと金正恩が任期初期に「火炎と怒り」「核ボタン」などの舌戦を交わす当時、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)内の対抗勢力としての役割を果たした人物でもある。

同氏は本紙に対し、「北韓との交渉に向けた韓米合同演習の縮小はトランプの大きなミスだった」としながらも、「トランプが常に無謀な決定を下したとは考えていません。彼の破壊的な性格が(北朝鮮が一寸先も予想できないように)対北朝鮮圧迫戦略を実行するのにある程度役に立った」と述べた。回顧録によると、トランプは政権初期に参謀に対して強力な北韓への圧力を求めたが、その後、基調を変えて金正恩第1書記と対話を進めたという経緯がある。

──トランプ氏の対北韓政策の方向が転換した理由は何ですか。

「トランプ自身が考えを変えました。それだけトランプ氏は既存の政策を破壊する性向(disruptive)が強い人です。『戦略的忍耐』を原則とした前任のオバマ政権の対北韓政策が(北韓の核抑止に)効果がないことが明らかになっただけに、就任当初は(忍耐しないトランプの性格が)効果があると考え、実際に北韓への圧力に役立ちました。問題は自分の交渉能力に対するトランプの過度の自信でした。トランプ氏は金正恩と(性急な)首脳会談を行い、融和的な言葉を吐くことで北韓への圧力が緩和され、北韓への制裁履行が阻害される恐れがあることを十分に認識できませんでした。」

──トランプ氏が再選すれば、金正恩氏と再び会談することになるでしょうか。

「そうだと思います。彼が達成しようとする目標がCVIDであることを願います。全世界が北韓の完全な非核化を切実に望んでいるからです。私は任期初期にトランプ氏に対北朝鮮関係に関する3つの原則を報告しました。北韓と性急に対話のテーブルに座るのではなく、外交と軍事的オプションを別の案に分離して考慮するのではなく、単に対話のテーブルに出たという理由で性急に北韓に対する制裁を解除するなということでした。トランプ氏はこれを受け入れ、しばらくは守ったと思います。この原則は今でも有効です。もし『2期』が来たら、彼がこの原則を守ることを私は願っています。」

──金正恩もトランプ氏の政権継続を待っているのではないでしょうか。

「だと思います。金正恩が彼に望むのは「弱い合意(weakagreement)」です。「長距離ミサイルの一部は放棄しても、既存の核兵器と(対南用)短距離ミサイルは、引き続き保有しようとする可能性が高いです。その上で、トランプ氏が海外にアメリカ軍を駐留させることに懐疑的だという点を利用して、アメリカ軍を韓半島から撤退させることに努めるでしょう。こうしたすべての金正恩の努力は結局は失敗する可能性が高いと思います。

トランプ氏が政権を握れば、金正恩に(1期目の時のように)再びだまされることはないとみているからです。にもかかわらず、金正恩は引き続きこうした目標を推し進めていくでしょう。彼が最近、「反統一」宣言をしてミサイル挑発の水位を高める理由も、結局はトランプ氏との「会談の舞台」を設けるための礎になる可能性があります。」

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