──トランプ2期が来れば、あなたのようにトランプの衝動的行動を防ごうとする官僚を排除するという見方もありますが。
「私はトランプが無謀な決定だけを下したとは思いません。彼も参謀たちの報告に基づいて決定を下したと思います。2期目のトランプ政権が来れば、彼をうまく補佐する人物が入閣し、外交政策について一部で強力な声が出るだろうとの見方が出ています。
マイク・ポンペイオ元国務長官が再び抜擢されれば、うまくバランスを取ることができるでしょうし、トランプ政権で日本駐在大使を務めたビル・ハガティ上院議員は北韓の脅威に詳しい人物です。(入閣の可能性がある)トム・コットン、ダン・サリバン上院議員なども北韓の脅威について強硬な声を出した人物です。共和党内にもトランプ氏の信頼を受けると同時に、金正恩政権に対して幻想を持たずに自分の声を出す人たちが存在します」
マクマスター氏は著書の中で、北朝鮮の核の脅威のため「韓日が米国の『核の傘』に対して不信感を抱き、独自の核武装を追求することもありうる」と憂慮している。実際に韓国国民の間で「独自の核武装」の世論が高まっていることについて、彼は「北朝鮮の核問題がさらに深刻になったことは誰も否定できないだろう」と語った。
──韓国の核武装についてどう思いますか。
「韓国が核武装までしなくても、(米国が)韓国を安心させる方法があると思う。まず北韓が核兵器を使用する場合は自殺行為だということを明確に北韓に伝え、韓日米の協力を強化しなければなりません。NATO(北大西洋条約機構)のように米国の核を(NATO同盟国が)共有したり、韓半島に長距離ミサイル(核ミサイル)を再配置する方法なども考えられる。まずやるべきことは、北韓に対する抑止力を確保することです」
──トランプ氏が政権に復帰する場合、韓国にはどのような影響があるのでしょうか。
「トランプ氏が重要視する2つの単語があります。「互恵性(reciprocity)」と「費用分担(burden sharing)」です。トランプ氏は時々一貫性がありませんが、この二つについては一貫した立場を維持しています。韓国がすべきことは、韓国企業と政府がこれまで行ってきた対米投資規模がどれほど巨大なのか、韓米間の経済関係がどれほど緊密なのか、地政学的に韓米関係がどれほど重要なのか説得することです。何よりも韓米関係がお互いに利益になるという事実を示すことが重要です。私はトランプがこれをすでに理解していると思っています」。[朝鮮日報参照]
文在寅がいかにアホな大統領だったかがよくわかる記事である。
ハーバートR マックマスターとは、1962年生まれ。ドナルド・トランプ1期政権初期の2017~2018年、ホワイトハウス国家安保補佐官を務めた。退役米陸軍中将でタイム誌が「21世紀米陸軍の学究戦士」と評価した。アメリカ陸軍士官学校を卒業し、ノースカロライナ大学チャペルヒルでベトナム戦争の研究などで軍事歴史学の博士号を取得。博士論文をベースに書いた本『職務遺棄』はベトナム戦争の失敗原因を分析した力作で、米軍の必読書とされている。湾岸戦争・イラク戦・アフガニスタン戦に参戦。ランプ氏と対北韓、対ロ問題などで対立し更迭されたりもした。
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