石破総理がナザレンコのSNS投稿に激怒する日
エセ保守政治評論家のアンドリー・ナザレンコ氏にとって、27日の自民党総裁選はX(旧Twitter)にかじりつきっぱなしの長い一日だった。
前日夜、産経が「<独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から」を報じた時点で、「よっしゃー!!!」と勝どきを上げたナザレンコ氏。
当日、NHKの開票速報で高市氏の党員・党友得票数が発表されると、「1位来た!!!!!!」と大興奮。「希望の光が久しぶりに見えてきた」「美しい日本が取り戻される」と、旧統一教会のスローガンへのオマージュと思しきメッセージを投稿する余裕すらみせていた。
ところが、決選投票にもつれこんだ総裁選の結果は、まさかの高市氏逆転負け。テレビには石破氏の笑顔。
するとナザレンコ氏は一転、Xに「地獄へようこそ」と投稿。そこに信者たちが「石破は中国と繋がっている」「意地でも高市早苗を勝たせたくない親中勢がこれだけいるのか」「中国共産党に土下座したい奴ばかり」など、怪しげな合いの手を次々に入れる異常空間が現出した。
そして、総裁選が“盗まれた”と主張するナザレンコ氏が、日本への帰化と自民党への入党を高らかに宣言したのが以下の投稿だ。
私は今回の結果を受けて、逆に決意した。
帰化したら直ちに自民党に入党する。二度と総裁選を盗ませないために。国(=自分と子供)の未来が決まる選挙の時に傍観しかできない時の無力さを二度と感じないために。そして帰化人であることを隠している帰化人を中性化するために
諦めること一生ない— ナザレンコ・アンドリー (@nippon_ukuraina) September 27, 2024
私は今回の結果を受けて、逆に決意した。
帰化したら直ちに自民党に入党する。二度と総裁選を盗ませないために。国(=自分と子供)の未来が決まる選挙の時に傍観しかできない時の無力さを二度と感じないために。そして帰化人であることを隠している帰化人を中性化するために
諦めること一生ない
一から十まで何を言っているのかわからない。先の政界ウォッチャーが指摘する。
「石破さんには、ぜひナザレンコの一連の投稿や、信者とのやりとりをご自身の目でチェックいただきたいですね。こんなものを真面目に読むのは、自民随一の知性を誇る石破さんには苦行でしかないと思いますが、『石破はスパイだ』『チャイナの党員票工作が入っている』『保守になりすました朝鮮系が多い●●県』など、無数の陰謀論が飛び交い、それが現実の政治を動かしている現状は日本の危機と言えるでしょう。今回の総裁選、高市さんが勝っていてもおかしくない僅差でしたが、だからこそこのようなエセ保守論客のデマは放置できないのではないでしょうか」
言論の自由への配慮はもちろん必要だ。だがナザレンコ氏に関しては“敵性外国人”との批判が非常に多い。石破氏にとっても“ナザレンコ強制送還”は、衆院解散・総選挙前の人気取りにうってつけなのではないか。
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