年末年始特番の収録に早くも大忙しの芸能界。テレビ以外では、有名人の「年末ディナーショー」が注目される季節でもあります。実はこのディナーショー、わずか数日で億単位を売り上げるビッグイベントであることをご存じですか?となれば、毎年のように「来年こそはディナーショー開催か」と噂される木村拓哉さんの動向が気になるところ。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
「ディナーショー」という金のなる木。トップは今年も玉置浩二
酷暑もいつの間にか過ぎ、季節が無くなってしまうのではないかと思われた秋も訪れ、これからは冬へと移ろいでいきますね。芸能界では11月に入れば、年末年始の特番収録が最盛期になります。そして何より、視聴率が良くても悪くても話題になるのが、紅白歌合戦の話題でしょうね。
さて、今回は少し目先を変えて、年末に行われるディナーショーの話をしたいと思います。
『女性セブン』が、クリスマス・ディナーショーの、最新ギャランティ・ランキング記事を掲載していました。
100%正しいかは置いておいても、アーティストにとっては、プライドと意地が微妙に入り混じるランキングと言えるでしょう。
記事には、今年1位に輝いたのは、2年連続で玉置浩二とありました。
玉置は、12月23~25日の3日間、『グランドプリンス新高輪 飛天の間』でディナーショーを予定しています。『FNS歌謡祭』や『日本アカデミー賞』の会場として知られていますよね。
ここのディナー・スタイルのキャパシティは公称896人ですから、「チケット代・6万5000円×896人×3日間」で単純計算すると…1億7472万円となります。
席の配置設定で観覧人数は変わりますし、食事代など必要経費がいかほどかかるかはわかりませんが、3日間のビジネスとしては、事務所としても本人にとっても、とても大きなものになりますよね。
普段、そんなに近くで触れ合えることのないトップアーティストがディナーショーを開催するのには、こんな“ビッグ・キャッシュ”の魅力があるからなんですね。
ファンとの「距離の近さ」もディナーショーの大きな魅力
『女性セブン』の昨年の同企画記事を見てみると、今年新たにトップ10入りしているのは酒井法子で、逆に消えたのは『少年隊』東山紀之とASKAでした。
ちなみに、再犯率が非常に高いと言われている、違法薬物使用を見事断ち切ったと思われる酒井のチケット代は5万5000円です。
性加害問題でタレント業から引退した東山の名前が無いのは当然として、私が気になったのはASKAです。
昨年は、5万2000円のチケット代を払ったファンを『ザ・プリンス・パークタワー東京』で熱気に溢れ返させただけに…何かあったのでしょうか。“迷走の旅”にでも旅立ったのでしょうか…。
昨年7位だった松田聖子は、ランキングを下げはしましたが、今年も“ディナーショーの女王”ぶりは健在のようで、玉置と同じ会場で5日間、ファンに夢の時間を与えてくれます。
5万2000円×896人×5日間は、単純計算で2億3296万円になります。
もちろんそれぞれの、本人を含めた周辺スタッフが、ディナー・ショーに費やす気持ちはお金に換えられないものがあるでしょうが、世界に発信されるとはいえ、たった数10万円で1曲だけしか歌えない歌番組では、消化不良を起こすのもわかるような気もします。
「いよいよ来年参戦か」と毎年言われている木村拓哉
そんなディナー・ショー事情ですが、実は今から、来年の開催アーティストに「いよいよ参戦か」と、芸能記者の間で噂されているのが木村拓哉の名前です。
近藤真彦の、『THE OKURA TOKYO 平安の間』で、58,000円×900人×2日間…1億440万円のソールドアウトを考えれば、性加害騒動以来、クライアント探しに困窮しているキムタクの参戦を、記者が噂するのも無理もないでしょう。
工藤静香から「ファンが近くて楽しいよ、何より…」なんて話を聞いているとしたら…。
ランキングのトップにキムタクの名前が躍り出てくるのを、ファンとともに楽しみに待ちたいと思います。
【関連】木村拓哉の窮地を山下達郎と竹内まりやが救う理由 キムタク「チケット売れ残り」は心配無用!? 記者が予感する26年前の奇跡再現
【関連】幻の衆院選候補者「松本健太」は福岡のライブバーに実在した!! 林りま、フクイケンタ…選挙制度を嘲笑う“架空AI候補”の正体を追え
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao