世界の紛争と緊張に影響を与える存在になりつつある北朝鮮
中東問題ではイランのバックにいて、ロシアとウクライナ戦争の背後ではロシア側について武器供与のみならず、戦闘部隊の提供を行い、アジアにおいては、微妙な緊張をベースに中国を自らの側に寄せ、同胞韓国に対してはアメリカ離れを求めるための材料として核兵器を保有するという“緊張と脅威”の全方面対応を“弱者の戦略”として提示することで、もしかしたら世界で同時進行する数々の紛争に対して影響を与えうるワイルドカードという立ち位置を手に入れるのかもしれません。
ウクライナの戦争も、イスラエルと反イスラエル(親イラン)勢力との複数正面での終わりなき戦いも、アジアで高まる中国の影響力の拡大のトレンドとアジア諸国のアメリカ離れの加速も、そしてアフリカで広がる内戦の行方にも、北朝鮮は目立たずとも影響を与えうる存在になってきているのかもしれません。
これまで複数案件の調停プロセスを同時進行的に進める中で、見えてきた“もの”を今回描いてみました。
見当違いかもしれませんし、北朝鮮は内紛で自爆して何ら影響を与えられない存在なのかもしれませんが、現行の国際情勢を俯瞰的に眺めてみた時、浮かび上がってくる北朝鮮の存在と行いが、もしかしたら今後の世界を変えるトリガーになるかもしれません。
以上、今週の国際情勢の裏側のコラムでした。
(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2024年11月1日号より一部抜粋。続きをお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録ください)
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image by: 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』公式サイト









