ホンマでっか池田教授が、家庭菜園で虫や猿による「被害」に気付いてしまった理由

 

寝坊助の私は朝飯を自分で作っている。早起きの女房は私が起きる頃には朝飯はとっくに済まし、洗濯などを始めているので、朝飯は自分で作るほかはないのだ。毎日作るのは味噌汁である。鍋に水と本枯節の無加塩だしと冷凍のキノコ(その時によってナメコだったり、ブナシメジだったり、エリンギだったり、マイタケだったり、数種類混ざっていたりする)を適当に入れて、煮えてきたら庭で採れたナスを入れて、最後にこれも庭で採れたミョウガを散らして、自家製の味噌を溶いでできあがりである。最近は、卵を料理するのが面倒になって、茶碗に卵を割って入れ、黄身の部分を箸で数か所つついて、水を少し入れ、40秒くらい電子レンジにかけると半熟の卵ができるので、これを味噌汁の中に入れている。箸でつつかないと、電子レンジの中で爆発してとんでもないことになる。というわけで、庭のナスは自分で食べるのである。

ピーマンはソーセージと一緒にチーズをかけて炒めるのが、私的には一番気に入った食べ方だ。ミニトマトは丸ごとそのまま食べられるところが便利である。毎食、庭で採れた完全無農薬のミニトマトを食べるのは、贅沢の極みである。パプリカはようやく赤くなってきたが、これも中の種を取ればそのまま食べられる。ほんのりと甘い。種やワタにもピラジンという血液凝固を妨げる物質が入っているので、脳梗塞や心筋梗塞の予防になるらしいが、余り美味しくないので積極的に食べようとは思わない。

カボチャは初めて植えた。植える場所がなかったので、庭の隅の西洋シャクナゲの根元に植えておいたら、蔓が西洋シャクナゲに絡まって上の方に伸びていき、花がいくつも咲いている。カボチャは雌雄異花で、雄花は沢山咲くが雌花は少ない。雌花は花の根元が膨らんでいるのですぐ分かる。しばらくすると、小さなカボチャがシャクナゲの樹の上の方に付いている。天空のカボチャだと言って家人と共に写真などを撮って喜んでいた。雪化粧という品種のカボチャだそうで、美味しくなるかしらね。カボチャは美味しい個体と不味い個体がはっきりしていて、スーパーで買ってきても当たりの方が少ない。ほくほくの美味しいカボチャに当たる確率は私の経験では20%くらいしかない。

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