共同通信「生稲晃子外務政務官が靖国参拝」という痛恨の誤報。日韓の間に突き刺さる“抜けない棘”

 

共同通信の記事は韓国の政府に大きな影響を及ぼし、特に外交を担当する外交省では、日々の調査の中で、記事から日本の政治の動向、外交姿勢を把握している。

誤報が伝えられる前に韓国の聯合ニュースは25日、「靖国神社を参拝した人が参加し、(韓国の)遺族が参加を拒否した。半分だけの行事になった」と報じた。

聯合ニュースも報道機関として日本の政治家に関する動向を常に報じており、靖国神社は重要なイッシューである。

日韓パートナー宣言後の良好だった日韓関係を一気に瓦解させた大きな起爆剤も靖国神社だった。

小泉純一郎首相と廬武鉉大統領の間でシャトル外交として相互訪問をする最中、小泉首相が参拝したことで事態は悪化し、その後15年以上にわたり冷え込んだ関係が続いた。

この間、韓国とは文化の交流は進んだが、政治レベルでの目覚ましい発展はない、ポテンシャルから考えると不毛の時期だったといえる。

日本メディアによると、韓国外交省は25日に「訂正報道を出したと承知している」とし、「追悼式の内容が、(世界遺産登録の際の)合意水準に及ばないことが重要な考慮事項」というのが代表団不参加の理由という。

日本政府は韓国側に「慎重な検討や対応を求める要請をした」ようで、誤報というメディアの責任で事を落ち着かせ、いったんこの問題は落ち着くと思われるが、日韓の間には常に靖国神社がとげのように突き刺さったままだ。

関係が良好のこの時期に、靖国神社の問題を整理することはできないだろうか。

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image by: SHEE HENG CHONG / Shutterstock.com

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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