手放す想像と手放す練習をしよう
割とあっさり、様々なこと…手放せる人と、手放しづらい人がいますよね。そのポイントは練習です。普段から手放すことができる人って、その度に手放す練習ができているんです。どちらかと言えば、細かいものに執着する人の方が、物事も手放しづらいでしょう。
例えばこんなこと。
- ビニール袋、紙袋
- 無料でもらえるもの
- 全く使っていないもの
- 思い出が特にない、昔のもの
もちろん、無料でもらえるものや、ビニール袋が悪い!ということではありません。使える程度にあったら十分だよね、ということです。紙袋も何かに使えるでしょう。
では、服のチェストケースに満杯ならどうでしょう。もう十分ですよね。この状態なのにさらに溜め込んでいれば、そのうち部屋いっぱいになってしまいます。
既にお話した「人間関係」や「過去の栄光」のようなものは、あまりに大きなものです。ここを整理整頓したいのなら、小さな内容を整理整頓できるようになることが大切。
まずは手放す練習をしましょう。手放すコツが「それを手放したらどうなるか」です。試しに紙袋が100枚あるとして、これを50枚にしたとしましょうか。100枚紙袋がたまった。ということは、もらう紙袋に対して使う紙袋が少ないんです。
どういうシーンで使うかも想像しましょう。ちょっとしたプレゼントを渡す時に使うのが定番でしょう。ということは、オシャレな紙袋以外は必要がないとわかります。
また、100枚を50枚にしたところで、実生活に何の影響もありませんよね。ビニール袋も同じです。どんどん増えているのなら、今後もたまる一方。捨てたところで、またたまるだけですから。手放したところで何の影響もありません。
この想像により、既に捨てたような感覚になるんです。私たちは想像から執着をします。
セール品を「帰宅後に買おう」と思っていたら、既に手に入れたと思い込みますよね。実際はまだ買っていません。その間に売切れたら「手に入れているはずのものがなくなった」と思ってショックを受けます。これまた、実際は何も変わってないのです。お金も使っていないのですから。
せっかく看護師の資格を取ったから看護師になった。でも看護師の仕事がつらすぎてしんどい…。これで、看護師の仕事を手放すとすれば「つらい仕事がなくなった」です。看護師の知識は他のことでも役立ちますよね。クリニックだけでなくて法人さんでも仕事は見つかります。家族に健康的なことで知識を使うこともできるでしょう。
そう思うと、大半のことは手放しても何とかなることに気づきます。
今の仕事がなくなっても、次の仕事を見つけるでしょう。手放す想像から、その先のことを考えられるようになります。すると、自然と具体的なことが思い浮かぶようになるのですね。この考え方も大事なこと。ぜひお試しください。
項目のまとめ
- 大きなことを手放すためには、小さなことを手放す練習から始めよう
- 手放す練習は手放す想像から。何となく溜め込んでいたものを手放したらどうなるか、考えてみよう
- 手放した先の想像ができれば、既に手放したのと同じような感覚になる
過去の思い出こそ、取り戻そうと思わない
過去に執着する人がたくさんいます。過去の体験について、やり直したい…のような気持ちを持ってしまいます。心理学では、過去と他人は変えられない、という話が定番。過去に戻って選択肢をやり直すことはできませんよね。
過去については「事実」として捉えること。その過去をステータスにしないことが助けになります。例えばプロ野球選手。プロ野球の現役を30代半ばで退く人がいます。その後で、サラリーマンになりました。サラリーマンで思うように仕事ができないと「プロ野球時代は良かった」と思うでしょう。
もちろん、野球をすればそれなりに活躍はできると思います。それはそれとして、そのプロ野球選手という点でマウントを取るようになれば、過去にしがみついています。
過去は「そんな経験もしたなぁ」です。過去の自分も自分自身ですが、私たちは今に生きていますよね。今の自分で「何を持ちどう生きているか」が大切。
私の知り合いでも過去の年収にしがみついていた人がいました。彼は良い企業に入って、20代前半で年収600万になったのが自慢です。しかし、その後は結婚の兼ね合いで仕事を転職。もっと年収が低い、地元の会社に入ったのです。
しかし、他人との会話中「負けている」と感じれば、その過去の年収自慢をするようになりました。彼は「周りは俺の年収に驚いている」と言っていたのですが、周りはあっけに取られていたのです。
今の自分にないものはステータスにできません。それに執着しても、結局は手元にないんです。昔、いい家に住んでいた!みたいに言っているのと同じでしょう。
他にも…つらいことについて執着するケースがあります。
- 親子関係が大変だった
- 貧乏だった
- 自由がなかった
などなど。どれもしんどいことですが、これも残念ながら取り戻せないことです。こういったネガティブな内容に執着すると、「これのせいで自分の人生はダメなんだ」という意見になります。
もちろん、影響がゼロとは言いません。親子関係なども大きな影響ですから。それはそれとして、今から幸せになるために行動しないと、自分が可哀そうですよね。
その過去に対して「もっと幸せになってやる」と、復讐心をーーー。(『【HSPの教科書】HSPアドバイザーが教えるHSPの生き方・働き方&質問回答集』2025年2月2日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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