完全に国家の設計ミス、日本国民ばかりが損している
対策はただ一つ、「日本の経済全体が負けないこと」です。
買い負けによる排除は、非常に悔しいですし、そもそも日本の文化の良いところを、「ここまで海外にバラしてしまった」こと自体が失敗だと言えます。
ですが、では、隠せば良かったのかというと、そういう問題でもないと思います。
そうではなくて、先進国、つまり日本にインバウンドとして来るG7や欧州、オセアニア、東南アジア諸国のすべてに日本経済が独り負けしている、この状態が問題なのです。
自分の国の文化について、とりわけ食文化について買い負けが起きるというのは、完全に国家の設計ミスとしか言いようがありません。
この点だけは、声を大きくして叫びたいと思います。これは完全に政財界のミスだと。そしてそうしたミスを放置したまま、能天気に「クールジャパン」などとやっていたのは、自分も含めて猛省が必要だと思っています。
繰り返しますが、日本の経済における、これほどまでの「GDPを損なう空洞化」「自国の文化への買い負け」は大問題です。
この2つを徹底的に見直し、批判し、乗り越えるためには、あまり気が進みませんが、トランプ氏の言う「自国経済ファースト」というスローガンを発奮材料にしないといけないのかもしれません。
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