あなたは嘘をついたことがありますか?その嘘はバレてしまいましたか?メルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんは、仕事上でよく遭遇する”嘘”のパターンについて解説しています。あなたの嘘がバレるのはこのせいかも?
無意識の痕跡
嘘をつくという行為には、大きく分けて2つのパターンがあります。
(1)瞬間的な嘘
会話の中でとっさにつく嘘です。
たとえば──
「先週の金曜日は誰と飲みに行ってたの?」
「同僚だよ。」
こういった、その場しのぎの嘘ですね。
一度限りであれば、それ以上突っ込まれなければバレにくいのが特徴です。準備さえしておけば、比較的ごまかしやすいタイプの嘘です。
(2)継続的な嘘
これに対して、より難易度が高いのが‘’継続的な嘘‘’です。
なぜ難しいかというと、「会話だけでなく、‘’行動‘’に嘘をつき続けなければならない」からです。
言葉での嘘は、その場その場でなんとかなることが多いですが、‘’行動‘’はそうはいきません。
行動には、2つの側面があります。
「意識的な行動」と「無意識の行動」。
「意識的な行動」の嘘とは「バレないようにしよう」という意識で行うもの。
たとえば──
(a)浮気相手からのLINEを家では絶対に見ないようにする
(b)予備の下着を隠し持っておく
(c)家に帰る前に匂いを消しておく
こういった、「バレないための対策行動」がこれにあたります。
「無意識の行動」の嘘
一方で、無意識の行動というのは、「本人が気づかないうちに出てしまうクセ」のようなものです。
たとえば──
(a)なんとなく携帯を触る頻度が増える
(b)自分の行くはずのない場所をインスタで検索してしまう
(c)普段より10分だけ早く家を出る
(d)鏡を見る回数が増える
などなど。
こういった行動は、本人が気づかないうちに表に出てしまいがちで、「無意識だからこそ、嘘で隠すのが極めて難しい」部分です。
実際に僕のところに来る依頼者さんたちも、浮気を疑い始めるきっかけは、この「無意識の行動」であることがほとんどです。
「なんとなく携帯を触る頻度が増えた気がする」
「普段あんなに鏡を気にしないのに、やたらと身だしなみに気を遣うようになった」
「行くはずのない県外の観光スポットを検索しているのを見つけてしまった」
こうした、“いつもと違う”些細な変化に違和感を覚えた依頼者が、その違和感を深堀りしていくうちに、‘’浮気の証拠‘’が見つかることが多いのです。
‘’嘘は行動に現れる‘’
今回の話は浮気を例にしましたが、これはビジネスやコミュニティでの人間関係にも同じことが言えます。
普段から考えていることや感じていることは、どうしても行動や態度ににじみ出てしまうもの。
自分や人の「無意識」を観察してみましょう! 言葉よりも、語っているものがあるはずです。
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