自民党は大災害の発生を知っていて、政権をわざと投げ出している!?
死者6434名を数え、高速道路が横倒しになった阪神・淡路大震災は1995年1月17日に発生。このときの政権は「自社さ連立」で、日本社会党委員長の村山富市氏が総理になって約半年後に“非自民政権下での大災害”が起こった。
また、東日本大震災は2011年3月11日に発生。想像を絶する揺れと大津波は2万2325名もの死者・行方不明者を出し、福島第一原発のメルトダウンによってわが国は国家存亡の危機に陥ったが、当時は民主党政権。菅直人内閣が危機対応にあたった。
そして、このような「非自民政権下でばかり、なぜか未曾有の大災害が起こる」という陰謀論には、2つの解釈があるという。
「ひとつは、『“自民党様”を負けさせた日本国民に、カミサマが“天罰”を与えたのだ』とする見方。もうひとつは、『自民党は大災害の発生をあらかじめ知っていて、しかるべきタイミングで政権をわざと投げ出しているのだ』とする見方です。最近、自民から失言が相次いでいるせいで、スピ業界では後者の説に注目する人が多くなってきました」(前出のスピリチュアルライター)
前者の代表格は「津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある」と発言した故石原慎太郎氏や、「政治がこれじゃ、、大地も怒りますよね。。 ( ゜3゜)ノ♪☆」とXに投稿したタレントのつるの剛士氏だろう。ただ、自然災害を“天罰”などと表現するデリカシーのない人種はこの際、放っておこう。
また、後者の「自民が災害前に政権をわざと投げ出している」という説に関しても、証拠や根拠はまったくない。自公政権でも熊本地震や能登半島沖地震など大災害は発生しているし、常識で考えれば陰謀論というよりほかない。
ただ、ここで注目すべきは、主要なネット検索サービスにおいて、「政権交代」と「地震」が、なぜか強い関連性を持つキーワードとして処理されている、という事実だ。1995年や2011年の忌まわしい記憶が、ユーザーの検索行動に影響を与えた結果なのだろうか?
「自民が災害前に政権をわざと投げ出している」と言える根拠はまったくない一方で、少なくない数の人々が、深層心理にそのような疑念を抱いていることは事実のようなのだ。(次ページに続く)