独裁者プーチンとの「ビジネス拡大」が目的。米トランプが「和平」に乗り出した“アメリカファースト”すぎる理由

 

未だ整っていない「最悪の事態」に対する準備

ガザ問題とパレスチナ情勢については、アメリカのresolutionが決議されたことで久々に国連に脚光が当たっていますが、ハマスの同意がなく、イスラエルの国内の受け取りもさまざまである、当事者が納得しきれていない状況で、とにかく前進あるのみと、ISFの設置や、タブーとされたアメリカによるガザの管理といった要素の実施を、10月10日の和平合意に基づいて、その第2段階として推し進めようとしていますが、イスラエルの攻撃的な傾向や、アラブ社会からの圧力、欧州の横やり、トランプ政権の見通しの甘さなどが相まって、非常にリスキーなプロセス下に置かれているため、何かしら偶発的な事態が引きおこった場合には、先ほど述べたようなエスカレーション傾向が表出することになるのではないかと恐れています(正直なところ、その最悪の事態に対する準備はまだできていません)。

非常に混乱極まる国際情勢の典型例です――(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2025年12月5日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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