自民・萩生田氏こそがキーマン。統一教会「TM特別報告」で判明、安倍氏と“壺”を結びつけた張本人

 

萩生田光一氏が果たしていた際立って重要な役割

萩生田光一議員は文書に68回登場する。多くの政治家の名前が出てくるが、際立って重要な役割を果たしていたことが確認できる。

安倍晋三元総理が山上徹也被告から銃撃されたのは、2022年7月8日。その動機は裁判でも被告人質問で明らかとなった。弁護人とのやりとりはこうだ。

─UPF(教団の友好団体)に安倍氏が出ている動画を見て、どう思ったのか。

「長い期間務めた元首相ですから、どんどん社会的に認められる、問題ない団体として認知されて行くんじゃないかと不安に思いました。被害を被った側からすると、非常に悔しい、受け入れられない状態だと思いました。絶望と危機感、かと思います」

2021年9月13日に教団の友好団体である「天宙平和連合(UPF)」が韓国で開いた集会で、安倍元総理が寄せた約5分間のビデオメッセージが流された。「絶望と危機感」が犯行動機の重要なひとつとなったのだ。

この動画とは何か。「朝鮮半島の平和的統一に向けて、努力されてきた韓鶴子総裁に敬意を表します」。さらに教団が「家庭の価値観」を大切にしているとも評価した。山上徹也被告からすれば、教団が家庭を崩壊させたのだから許せなかったはずだ。

安倍晋三元総理のビデオメッセージでの登場に決定的役割を果たしたのが萩生田光一議員だったことが文書によって明らかになった。2021年10月3日の徳野英治報告には驚くべき内容が記されている。「我々と近い議員たちの動向」とする文脈のいちばん最初に記されているのが萩生田光一議員だ。引用する。

萩生田光一(はぎうだこういち)文部科学大臣。第一は一貫して安倍前首相に我々を面会させ、また9月13日のシンクタンク2022希望前進大会での安倍前首相のスピーチ実現に決定的な貢献をしてくれた萩生田光一文部科学大臣ですが、今回の岸田内閣で経済産業大臣に明日任命される予定となっています。

結果的に安倍晋三銃撃事件の引き金となったビデオメッセージでの登場に「決定的な貢献をしてくれた」のが萩生田光一議員だったというのだ。(この項続く)

(本記事は有料メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』2026年1月16日号の一部抜粋です。「統一教会『TM特別報告』の衝撃(3)」は1月23日配信号に掲載予定です。続きをお読みになりたい方は、初月無料の定期購読にご登録の上お楽しみください。このほか、1ヶ月単位でバックナンバーもご購入いただけます)

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ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。1995年から2007年まで、日本テレビ「ザ・ワイド」に12年間レギュラー出演。2010年には民主党から立候補、参議院議員となり、北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などに取り組む。「北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実」(集英社新書)、「改訂新版 統一教会とは何か」(大月書店)など、著書多数。

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