トランプでも習近平でもない。戦争のドミノを食い止め第3次世界大戦を防ぐ国と指導者の名

 

レコンギスタのためイスラエル孤立の方策を練るアラブ諸国

では今回、見事に巻き込まれてしまったアラブ諸国はどうでしょうか?

かつて欧米にしてやられ、人工的な対立構造と国境によって分断されたアラブ・イスラム社会を再度一つの大きな塊として再興したいというのが、レコンギスタではないかと思います。

その達成のためには、イスラエルは邪魔であり、倒さないといけない存在ではあるものの、今や地域における一強となり、欧米のバックアップを盾にするイスラエルを打ち負かすことは容易ではなく、欧米、特にアメリカの影響力を削いで、イスラエルを孤立させる方策を練っているようです。

その動きが、中国の仲介によるイランとの和解だったのですが、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃の激化の煽りを受けて、自国も攻撃に晒される状況下で反イスラエルのGrand Coalitionをイランやトルコを交えて組織するのが難しくなっており、アラブのレコンギスタの達成はまだ見えてきません。

ただ、基礎は着実に固められており、それがサウジアラビア王国やカタールのアメリカ離れの加速です。カタールは今回のイラン情勢を受け、域内の空軍基地の返還をアメリカに求めた最初のアラブ諸国になりましたが、それに近くサウジアラビア王国も続くとのことで、アメリカとイスラエルの呪縛から離れようとする動きが加速しています。その成否は分かりませんが、何か大きな変動が起きているのは確かです。

米国とイスラエルによるイラン攻撃の前に、サウジアラビア王国をはじめ、複数のアラブ諸国が核保有国であるパキスタンと相互防衛協定を締結していますので、もしかしたら米軍の跡地にパキスタンがやってくるのかなあと想像してしまいます。

最近、イラン情勢に対する動きが活発化しているため、戦況が完全に動かなくなってしまったロシア・ウクライナの当事者ウクライナはどうでしょうか?

ウクライナが独立国となったのは、1991年に旧ソ連が解体された混乱の中での動きで、長年国家を持たないスラブ民族でロシア帝国の一部というステータスからの解放が気になっており、やっと手に入れた独立を死守したいと願い、独立で手に入れたいかなる失地も取り戻さないと、民族的・国家的なアイデンティティがもたないと考えており、イスラエルと同じく、生存・存続のための戦いを繰り広げているのが、現在の戦争です。

ちょっと強引な描写であるため、賛否両論あるかと思いますが、今まさにロシアによるウクライナの再組織化・再編入という企てを通じ、東部を失った状態になっていますが、ロシアによる侵略への対抗を通じて、失地を取り戻すレコンギスタの真っ最中といえます。

戦況は停滞し、圧倒的に有利なロシアの戦力を前に押されているのは現実ですが、欧米からの支援が細り、かつ頼みのアメリカが支援をイスラエルに差し向けている窮状にも関わらず、何とかロシアからの強大な圧力に抗しています。

ただウクライナが持ちこたえるのは時間の問題とされ、自前のドローンや防空システムの著しい発展はあるものの、戦争を続けるための支援が途切れる状況ではかなり苦しいのが実情ではないかと見ています。

イラン情勢が早期に解決しない場合、知らないうちにウクライナがロシアに吸収され、ロシアのレコンギスタの一部になっているという状況も、もう妄想ではないような感じになってきています。

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