児童相談所“24時間受付”のお粗末な実態
これまで児童相談所は虐待死事件がたびたび起きるなどで、非難されてきました。またこども家庭庁への国民の不満も高まっています。その国民の批判をかわすために、児童相談所は去年令和7年の末から24時間通報を受け付けるという制度をつくったのです。
こども家庭庁の児童相談所紹介のサイトには次のような文言があります。
令和7年12月22日8時30分から、固定電話や携帯電話等、発信した端末に関わらず、すべての電話について、コールセンターのオペレーターが発信者からお住まいの地域情報を聞き取り、管轄の児童相談所を特定して転送します。
つまりは、これまでは時間外の電話などはコールセンターで対応していたのを、24時間すべての時間で児童相談所が直接対応するようになったのです。おそらく、こども家庭庁への世間の風当たりが強いので、「ちゃんと仕事やってます感」を出そうとしたのでしょう。
しかし、24時間、児童相談所が対応するためにはそのための人員を拡充したり、役所の時間外でも機能できるようないろんな仕組みを整えなくてはなりません。こども家庭庁がそういう整備を行なった形跡はまったくありません。つまり、何の準備をすることもなく、ただただ「これからは24時間対応します」と宣言しただけなのです。
「24時間職員が対応する」というのは建前で、実際は電話番を置いている程度なのです。児童相談所の職員が24時間機動的に動けるわけではないのです。ましてや夜に通報などがあってもまともに対応などはできません。阿部前監督の娘さんが相談の電話をかけたのも夜のことでした。
本来は、児童相談所に通報などがあれば、まず児童相談所の職員がその家庭を接触したり、訪問したりします。そしてその家庭の事情をしっかり把握した上で、本当に危険性があると認められる件だけを警察に通報するというのです。それが、本来の児童相談所の仕事です。
もし児童相談所が、本来の仕事をしていれば、阿部前監督の逮捕などというバカげたことは絶対に起こらなかったことなのです。つまり、この事件の最大の犯人は、「児童相談所がまともに仕事をしていなかったこと」なのです。
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