小泉進次郎「核を巡る発言」は何を意味するのか?米軍兵器が枯渇しつつある「中東」と核議論が湧き上がる「極東」とを結ぶ“点と線”

 

■イスラエルにおだてられ兵器を使い切った米軍が払うツケ

今週、協議の中で提供された“ある専門家による”分析メモは「ロシアがウクライナで手詰まりになっているのとよく似た構図で、米軍もイランに主導権を握られつつあるように見える。イスラエルにおだてられる形で、開戦最初の7週間、後先を考えずに兵器を使い切ったツケが回ってきているのではないか」と総括していました。

かなり厳しい見立てですが、それだけ選択肢が狭まっているという危機感の表れなのだと思います。

実際、現地の緊迫度も増す一方です。

米中央軍は連日イランへの空爆を重ね、直近では11夜連続との報道も出ています。トランプ大統領はナタンズ濃縮施設近郊の「ピックアックス山」への攻撃を近く実施すると警告し、イラン軍は「戦争拡大とみなす」と反発しており、緊張が高まっています。

また、ホルムズ海峡では通航が滞り、フーシ派は紅海において、サウジ関連船舶への海上封鎖を宣言し、バブ・エル・マンデブ海峡を回避するタンカーも出ています。原油価格は1バレル84~85ドル程度まで上昇していますが、この数字は情報源によってばらつきがあり、まだ確定的なことは言えません。

加えてトランプ政権がサウジアラビアとの民生用原子力協定を承認し、ウラン濃縮を事実上容認しかねない内容が含まれるとの報道もあり、中東アラブ地域における核不拡散への懸念も同時進行で膨らんでいます。

核兵器をめぐる議論としては、北朝鮮の崔善姫外相がモスクワを訪れ金正恩氏の訪ロが取り沙汰される一方、日本国内でも小泉防衛相が「核について議論せざるを得ない」と踏み込んだ発言をするなど、非核三原則の見直し論議も動き出しています。

中東で米軍の兵器庫が空になりかけている話と、極東で核の議論が浮上している話は、地理的には遠く離れているようで、「米国の抑止力がどこまで信頼できるのか」という一本の線でつながっているように感じますがどうでしょうか?――(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2026年7月24日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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