(9)直近の動向について
この8月15日前後には、様々な動向がありました。まず、プーチンによる択捉訪問は、何とも腹立たしい行動ですが、ウクライナの戦況が困難になる中での世論対策という理解がされているようです。それ以下でも以上でもないという受け止めで良いのかは、もう少し考えてみたいと思います。
プーチンと言えば、歯舞群島の無人島の一つに、リヒャルト・ゾルゲの名前を付けると発表したそうです。その名を刻んだ銘板を島に設置。命名は「ロシア極東国境の揺るぎなさを法的に確立することに役立つ」と主張しているそうです。
いずれ詳しくお話する機会があるかと思いますが、ゾルゲという人は、ソ連のKGBであって、ドイツ外交官を偽装していた二重スパイだということになっています。ですが、実際のゾルゲはロシア人ではなく、アゼルバイジャン人でありバクーの出身です。そしてイデオロギーとしては西側であったという証言もあります。
ですから、KGBは偽装であり、実際は米英のエージェントで本心はアゼルバイジャンへの忠誠心を持っていた人物と考えるのが自然です。ですので、このエピソードはそれ自体が笑止千万なのですが、とりあえず推移を見たいと思います。
韓国では、この間はストップしていた「日帝協力者の資産没収」が再開になったそうですが、直接的にはトランプ政権の「北朝鮮敵視の軽減」が背景にあると考えられます。韓国の左派政権が高市総理に接近していたのは、ロシアと北朝鮮の軍事同盟を恐れてのことですが、トランプ側が宥和に出るのなら、無理に親日に振る動機も薄れることになります。
これはゾルゲや択捉より切迫した問題であり、仮にここで日本の「保守」が以前のような「嫌韓」を復活させると、かなり危険なことになるような懸念を感じます。一方で、高市氏が靖国に「行かなかった」ことで、中国はやや軟化の気配を感じます。人事問題でそれどころではないのかもしれませんが、「行かなかった」効果はあったということなのでしょう。
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