【外国人大臣】アメリカと国際金融資本に乗っ取られたウクライナ

高城剛© Olexandr - Fotolia.com
 

アメリカが狙う総国家傀儡政権化

『高城未来研究所「Future Report」』第193号より一部抜粋

ウクライナ問題につきまして、俯瞰的にお話ししたいと思います。

現在、ウクライナでは3人の外国人を大臣に起用しています。表向きは汚職防止のためであり、また、急遽略式手続きをして帰化した人たちを起用しましたので、正式には外国人とは言えないかもしれませんが、実際は外国人に違いありません。今週は、この政権の中枢にキャスティングされた外国人を通して、ウクライナの現在を理解したいと思います。

まず、注目すべき外国人大臣は、金融大臣に就任したハーバード大学出身のナタリー・アン・ヤレスコです。ヤレスコは、シカゴ生まれのシカゴ育ちの米国外交官であり、自らファンドも運営していた投資銀行家で、この度、急遽略式帰化してウクライナ人になった外国人(米国人)金融大臣です。ちなみに、彼女の米国籍は残したままで、しかし、米国もウクライナも二重国籍は法律で禁止しているはずで、このことからすでに、両国政府の意向があるものだと推察できます。また、このヤレスコが米国で運営していたファンドは、実は米国議会の設立によるもので、ウクライナを新自由主義経済によって富を吸い上げることを目的に設立されたファンドとして知られていました。そのファンドのCEOが、ウクライナと米国で事実上違法な二重国籍を取得し金融大臣に就任したのですから、驚きを超えて露骨だと思います。

他のふたりの外国人大臣は、グルジア出身のアレキサンドル・クビタシビリが保険大臣に、そして、リトアニア出身の投資銀行家だったアイバラス・アブロマビチュスが経済大臣に就任しました。グルジアは、イスラエルから派遣されていた人たちが内閣を構成しており、当時ヘブライ語が内密の会話に使われていたほどで、「中央アジアのイスラエル」と揶揄されている国家です。

さらに驚くべきは、ポロシェンコ大統領の顧問としてグルジアの元大統領で、現在も刑事事件容疑者であるミヘイル・サーカシビリが選ばれたことです。サーカシビリは、米国の法律事務所出身で、2003年にCIAによって実行された「バラ革命」(親露だったシュワルナッゼ政権を強引に転覆)で実権を握ったのですが、その時の手法があまりに乱暴で、一躍有名になった政治家です。当時、シュワルナッゼの与党「新グルジア」が議会選挙で勝ったのですが、サーカシビリが選挙に不法があったと因縁をつけ、暴力的に議会占拠デモを「正体不明な集団」を引き連れて行いました。そしてその後、サーカシビリが大統領に就任したのです(対抗政権にたいして殺人教唆をしたとまで言われています)。

これを操っていたのが、投資家として名高いジョージ・ソロスです。ジョージ・ソロスは、まずNGOを作り(「オープンソサエティ」や時には「ガバメント2.0」と呼ばれるもの)、そのNGO=民兵を従えた暴力機能がある集団を使って、次々と政府を転覆させることに成功しています。グルジアの正当な選挙で選ばれた大統領と政権を転覆させた米国の行為は、その後「バラ革命」と呼ばれ、世界的に美化されることになりました。そして、このスキームを使って、ウクライナを転覆させたのが「オレンジ革命」、キルギスを転覆させたのが「チューリップ革命」です。どの「革命」も議会選挙で反米与党が勝つと、NGOが中心となった大規模デモがはじまり、事実とは異なったスキャンダルが大きく報道され、どこからともなく暴徒化す人たちが続出し、気がつくと親米政権ができて収まっているのが特徴です。

『高城未来研究所「Future Report」』第193号より一部抜粋

著者/高城剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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