元女子プロレスラー、ダンプ松本(63)の壮絶な半生を描くドラマ『極悪女王』(Netflix)が大好評、TV業界のプロレス好きを中心に絶賛の嵐となっています。作中ではゆりあんレトリィバァ(33)がダンプ松本役を熱演していますが、かつて彼女が披露した衝撃のフルヌードグラビアが今も忘れられないと回想するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
プロレス好きTV関係者も大絶賛、ドラマ『極悪女王』が好評
9月19日からスタートした『極悪女王』(Netflix)が好評のようですね。
1980年代に一世を風靡した女子プロレスのヒール、ダンプ松本の壮絶な半生を描いたドラマです。男女を問わず人気を博したスーパーアイドル・デュオ、長与千種とライオネル飛鳥の“クラッシュギャルズ”の敵役でした。
ダンプ松本をゆりあんレトリィバァが、長与千種は唐田えりか、ライオネル飛鳥は剛力彩芽が演じていて、それぞれの演技に絶賛の声が送られています。
ドラマ前半では、身体の線が細く、満足に受け身も取れなかった唐田が、後半では立派な女子レスラーとして凄みも迫力も増し、受け身もしっかり取れるようになっていく演技は、プロレス好きのテレビ関係者を中心に絶賛の嵐です。
清純派から、東出昌大との不倫で世の女性たちに総スカンをくらった唐田が、女優を続けていくことに悩みながらオーディションを受けて合格、「髪はまた生えてくるから」と丸刈りを覚悟し、トレーナーの元体重も10㎏程度増やして挑んだ長与千種役で新境地を自ら開いたわけです。
ダンプ松本「フルヌードグラビア」の真実
このドラマで30数年ぶりに脚光を浴びているダンプ松本ですが、私はレスラー引退後の彼女に、1度だけ取材させていただいたことがありました。
“テレビで見るより、意外と小さいんだなぁ…”が第一印象で、自分が思い描いていたイメージと、強いギャップを感じるタイプのタレントさんのひとりでした。
レスラーとしてはむしろ小さいくらいの公称164㎝という身長なのに、テレビのフレームに入ると底抜けに大きく見えるということは、彼女の“役作り”が優れていたという証拠でしょう、努力抜きでは再現できない芸当です。
女子プロレスのヒールを演じるには欠かせないファクターなんだと、強く感心したことを憶えています。
もうひとつ忘れられないのは、引退してしばらく後の彼女を、『FRIDAY』がカラーグラビアでフル・ヌードを掲載したことでした。
人気女優でも、人気グラビアアイドルでもない彼女に、異例の6ページで見せた企画に、同僚の記者が「ダンプのフルヌードで本が売れるのか?」と言ったことを思い出します。
ところがこのとんでもない企画の掲載号は、飛ぶように売れたのです。
後日、『FRIDAY』のベテラン編集者と食事をする機会があり、私はこの企画意図を尋ねざるを得ませんでした。
すると「怖いもの見たさですョ。世の中にはこの手のファンが、一定数いるんですョ…」と教えてくれました。
芸能記者として、当時はキャリア10年少々だった自分にとって、それ以来この言葉が金言になったわけです。
全日女子の地方興行で飛び交った現金と「ダンプ松本のすごい月給」









