映画『室井慎次 敗れざる者』で思い出す織田裕二「13年前の疑惑」…なぜ芸能記者は反町&松嶋夫妻とのプライベートショットを「カムフラージュ記事」だと確信したのか?

2024.10.17
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『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎さんが演じる「室井慎次」を主人公に描く映画2部作の前編『室井慎次 敗れざる者』が好調です。公開4日での興行収入は約4.8億円、最終興収は20億円前後との見方も。そんな中、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが思い出すのは、かつて織田裕二さんに対し抱いていた“ある疑惑”でした。

映画『室井慎次 敗れざる者』が好スタート

小池栄子、水川あさみ、篠原涼子、伊藤英明、松重豊、阿部サダヲ、宮藤官九郎…え~っ、こんな役で出てたんだ…と、本編への観客動員の煽りも準備万端だった『踊る大捜査線』のスピンオフ『室井慎次 敗れざる者』。眉間のシワと秋田弁がチャーミングな“室井さん”の人気には驚いてしまいます。 柳葉敏郎にとって19年ぶり!となった本作の興行収入には、公開前から映画関係者のみならず、芸能界やドラマ製作スタッフが注目していました。

1998年10月公開、『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』は興収約101億円。
2003年7月公開、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は約173.5億円。
2010年7月公開、『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』は約73.1億円。
2012年9月公開、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は約59.7億円。

こんな人気シリーズを製作側は放っておくはずはなく、スピンオフも2005年に2本作られています。“室井慎次”では『容疑者 室井慎次』が同年8月に公開、興収は約38.3億円でした。 過去映像は流れるものの、青島刑事(織田裕二)、恩田すみれ(深津絵里)無しでのこの結果は、『踊る~』シリーズが作品として愛されている証拠でしょうね。 さて、気になる『室井慎次 敗れざる者』の結果ですが、公開から4日間の観客動員数は約34万5,000人、興収は約4億8,900万円…ハリウッドの『ジョーカー : フォリ·ア·ドゥ』を抑え堂々の第1位となりました さすがに19年前よりは動きが鈍いですが、それでも20億円前後の最終興収が予測できます。ガガにギバちゃんが勝った!…というわけです。

思い出される織田裕二の“疑惑”

『室井慎次 敗れざる者』の資料に目を通していた私の頭の中を、幾度となくフラッシュバックしたのは、2012年8月の『FRIDAY』で報じられた“反町&松嶋夫妻が織田裕二夫妻を招いた琵琶湖畔の豪華別荘”という記事でした。 同誌のカラー·グラビアは、まるでドラマのワンシーンのような、別荘前でのクルージングを終えた彼らの帰還シーンでした。 当時私は別件で、京都方面に出張中だったのですが、取材の合間を縫って琵琶湖周辺の別荘地を聞き込みに回ったことを思い出します。 蒸し暑い真夏の聞き込み取材に、ある住民に「家に入って、少しだけ休んでいかれたら?」と声を掛けられリビングで頂いた、『7up』の味は今でも忘れることができません。 この記事に対する、当時の私の感想は「これは織田の“疑惑”を打ち消すためのカムフラージュ記事か…」という、確信に近い強い思いでした。 それまでに何度も織田の追跡取材を繰り返していた私は、彼に尋常ではないガードの固さを感じていました。 以前にも書きましたが、普通の芸能人は、スキャンダルや犯罪を犯したわけでもないのに、単なる追跡取材に対して、高速道路の料金所でほんの一瞬の間に別の車に乗り換えたり、こちらの追跡を逃れるために警察署に入ったりはしないものなのです。

【関連】「織田裕二が21年前、高速道路の料金所で見せた“驚きの早ワザ”…」

織田に関してのこんな経験があった私は、こんなに簡単に反町夫妻とのプライベートを撮らせたことに強い違和感を抱いたというわけです。隠しに隠した奥様まで一緒だったわけですから…。 今では織田も、今月10歳になる男の子のパパで…年月の経過に驚いてしまいますよね…。 一時、“歯を矯正した女は悪者というイメージを想像させる”と喧々諤々だった、史上最悪の殺人犯を演じた小泉今日子(役名·日向真奈美)に娘(杏/福本莉子)がいたことにも…。 私も『踊る~』のファンのひとりです。筧利夫、真矢ミキ、甲本雅裕、遠山俊也、升毅といった懐かしいキャストたちと、昔の事件、そして現在へと繋がっていく展開は見事ですし、19年の試行錯誤を感じます。 空の上で観ているであろう“和久さん”の、ちょっととぼけたような優しい笑顔が浮かんでくるようです…。

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

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