中国ですら高市「有利」と報道。それでも“ステマ騒動”浮上の進次郎「優勢」を伝える国内メディアと小泉支持を変えぬ自民党の“国民乖離”

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10月4日に迫った自民党総裁選を前に、突如浮上した小泉進次郎陣営のステマ騒動。中国ではこのスキャンダルをもって「高市有利」との至極真っ当とも言える報道がなされていますが、国内メディアはなおも「進次郎優勢」と報じています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、なぜ中国と日本でここまで評価が食い違うのかを分析。さらに小泉氏を支える自民党議員たちの「常識」が、国民感覚から大きく乖離している実態についても厳しい目を向けています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【日本】中国では「高市当確」、日本では「小泉優勢」の謎

中国では「高市当確」、日本では「小泉優勢」の謎

自民黨總裁選舉 週六登場》小泉陣營頻出包 恐重演「一輪遊」?(自民党総裁選 土曜日に決戦》小泉陣営の失態続き 再び「初戦敗退」の危機?)

先週も取り上げた自民党総裁選挙ですが、その後、小泉進次郎候補に「ステマ」騒動が持ち上がったのは、ご存知のとおりです。

小泉陣営が、ニコニコ動画に小泉氏を称賛するようなコメントを書き込むように関係者に要請するメールを送っていたことが「週刊文春」によって暴露され、さらには、他候補を中傷するような文言の書き込みを促す文面も含まれていたことも明らかになりました。

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小泉氏はこの事実を認めて謝罪しましたが、この件は、海外のメディアでも報じられています。

たとえば、台湾の「自由時報」では、このステマ問題以外にも、小泉氏の周辺で持ち上がっているさまざまな問題について、以下のように報じています(一部抜粋)。

今年は小泉氏と高市氏が再び首位グループに入ったが、小泉陣営は最近また失態を犯した。彼の発言は明らかに慎重になったが、慎重になりすぎたため、演説では頻繁にメモを見ることになり、討論の相互質問時でさえ、メモなしでは質問を終えられなかった。

さらに小泉陣営はネット工作員を動員してコメントを操作し、同一アカウントが1時間半で500件ものコメントを投稿。その大半は「小泉は良い人物」と強調する内容で、彼が提唱する政策そのものには触れていなかった。

実際、最近農林水産省がニュージーランド産マスカットの輸入解禁を検討しているとの情報が流れたが、小泉氏は明らかに事前に地方の理解を得ずに一方的に発表し、山梨県などの産地から強い反発を招いた。これに伴い、環境大臣在任中に推進した太陽光発電やビニール袋有料化など数々の政策の失敗がネットユーザーによって掘り起こされ、批判の的となっている。

小泉氏の支持率は高値から下落傾向にあり、昨年のシナリオが再現される可能性が高い。3位の林芳正氏が漁夫の利を得るかどうかは、議員票の行方次第だ。

中国でも小泉氏のステマ問題については報じられ、「小泉氏の論争にまみれたイメージと比べ、高市氏の“クリーン”なイメージは明らかに自民党内の全体イメージに対する要求に合致している」「高市氏の勝利はほぼ確実となり、小泉氏の逆転の可能性はますます薄れている」とまで述べている論評もあります。

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さらに今週に入って「週刊文春」は小泉氏に関する新たな記事を掲載。それは、「小泉氏の側近が、高市氏支持が大半を占める党員826人を、勝手に離党させていた」というものでした。

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この文春の記事に対して小泉氏は、「党員の離党手続きが行われたのは総裁選の実施が決まる前の今年6月であり、総裁選の開催に関連しようがない」「総裁選挙に不当な影響を与えかねない不適切な報道」などと文春側に抗議し、記事の訂正を求めたそうです。

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党総裁選選管がこの826人分の党員増加を発表したのは9月27日で、つい先日のことです。もしかすると、他の県でも同様の事案があるのではないか、そう疑われても仕方ないでしょう。党員が勝手に離党させられているなどということは、通常はありえないことでしょうし、あまりにも不可解な事案です。

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