9月11日、アメリカでは同時多発テロから25年という節目を迎えました。この節目を前に、ドナルド・トランプ氏の過去の発言が改めて注目されています。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、トランプ氏が9・11について繰り返してきた発言を振り返り、その主張と確認されている事実との違いを検証するとともに、なぜこうした発言が繰り返されるのかを考えます。
相変わらず“ウソが命”のトランプ:9・11テロの現場で救援活動を行った!?
ぶっちゃけ、トランプ氏は9月10日の共和党大会で「中間選挙で上下両院共に過半数を維持したら、有権者全員に5000ドルをプレゼントする」と宣言しましたが、これほどあからさまな買収工作は前例がありません。
しかし、トランプ氏の暴言というか嘘八百は毎度のこと。
本日は9月11日ですが、あのテロ事件から25年目となります。
ニューヨーク出身であり、2016年の大統領選挙キャンペーン中にも頻繁に9.11テロについて語っていたトランプ氏ですが、今回はペンタゴンで追悼を行うとのこと。
ニューヨークでの式典には、政権を代表してヴァンス副大統領が出席する予定。
そんな折、トランプ氏は再びウソで固めた発言で物議を醸しています。
何かと言えば、あの運命の日、彼がグラウンド・ゼロ(世界貿易センター跡地)から遠く離れた自分のマンションにいたにもかかわらず、まるで自分が被害者であったかのように、あるいは間一髪で難を逃れたかのように、更には現場の惨状のすぐそばにいて救助活動に関与していたと言うのです。
大統領曰く「二人の消防士のことは決して忘れません。建物が我々の上に崩れ落ちてくるのではないかと思ったとき、彼らが私の脇の下を掴み、『ここから逃げなきゃ!』と言って、文字通り私を抱え上げたのです」。
「私は体が大きいですが、彼らは私を抱え上げ、そのまま走り出しました。私は『おい、自分で走れるぞ』と言ったのですが、彼らは本当に素晴らしかった。彼らは建物が崩れてくると考えていたのです。結局、崩れはしませんでしたが」。
彼の語り口はまるで「グラウンド・ゼロ」から必死で逃げているかのような印象を与えるものです。
同時多発テロが発生した日の朝、トランプ氏は自宅のテレビを見ていたことは当時の報道からも裏付けられており、しかも「これで俺のトランプタワーがニューヨークで一番の高層ビルになった」と喜ぶコメントがテレビで放送されたものですが、その後に彼が何をしたかについては、長らく議論の的となってきました。
同氏は、建設作業員100人を率いて、現場の撤去・清掃作業に深く関与したと繰り返し主張しましたが、復旧作業に携わった元消防当局者は、この主張を否定しています。
過去の主張を検証した調査によれば、2001年9月11日、トランプ氏は『グラウンド・ゼロ』から約4マイル(約6.4キロ)離れた場所にいたことが確認されており、炎や灰が舞う現場のただ中に彼がいる姿を捉えた画像や報告は一つもありません。
更に、現場で救助・復旧活動にあたり、そのために何百人もの作業員を派遣したという事実も存在しないのです。
メディアから問われても自身の言動を裏付ける証拠を何一つ提示できないのです。
ぶっちゃけ、トランプ氏の妄想癖としか言いようがありません。
この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ
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