地震の時に本当は「やってはいけなかった」5大行動

shutterstock_59779645 copy
 

いざという時の防災知識、あなたはどのくらいお持ちですか? 「地震が来たら机の下!」など、1つ2つはご存知かと思います。でもそれが間違っていたとしたら…。メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』に記されている、集合住宅での「防災知識の正誤」を今すぐチェックしてみてください。

マンション防災「ソレダメ」

こんにちは! 廣田信子です。

年末の資料整理で、管理組合が作成した防災マニュアルがいくつか出てきました。東日本大震災前に作成されたものもあるので致し方ないのですが、「それダメ」とダメ出ししたくなる内容がいくつかありました。

テレビのバラエティ番組に、よかれと思ってやっていたことが実は間違っていたということを題材にした「ソレダメ」という番組がありますよね。それにならって、ありがちなマンション防災のソレダメ」をメモってみたいと思います。

地震が来たらテーブルの下にもぐる…「ソレダメ」

上からの落下物や天井が落ちてきたときに身を守るという意味で、小学校の避難訓練からずっと言われてきた延長線の地震対策ですが…。

鉄筋コンクリートのマンションは天井が落ちるようなことはありません。しかもダイニングテーブル等は固定されていませんから地震で大きく動きます。テーブルの上にはいろいろなものがのっていることも多いので、その下に入ったのではかえって危険です。

物が置かれていない空間に移動して低い体勢で揺れが納まるのを待ちましょう。

グラっときたら火を消して…「ソレダメ」

関東大震災が食事の準備で火を使っていたときに発生し大火災になったときの記憶から、ずっと言われ続けてきたのだと思います。

もちろん、ちょうどガス台の前に立っているときにグラっときたら、すぐ火を止めて避難するのは何の問題もないですが、ちょっと離れていたところから、わざわざ火を止めに行くのはかえって危険です。今のガスコンロは、自動的に火が止まりますので、心配はいりません。

火にかけて料理中ということは、ガスコンロの上に、ぐつぐつ煮えた煮物の鍋や揚げ物のための熱した油がある確率が高いのです。そんなときに火を止めるためにガスコンロに近づき、飛んできた鍋の熱い油やお湯をかぶってやけどをしたらたいへんです。

大災害時には、救急車も来てくれません。自分が怪我をしないということが一番の地震対策です。

風呂の残り湯をためておく…「ソレダメ」

断水に備えて、トイレ用の水を確保しようという趣旨ですが、マンションでは排水そのものができなくなる可能性が高いのです。

トイレに流せないどころか、その風呂の残り湯自体が腐っていっても流せないのです。まさに、東日本大震災で、私たち浦安市民はそれを体験しました。

トイレは防災用のトイレ袋をしっかり用意し、水はきれいなものを大目に用意しましょう。

print
いま読まれてます

  • 地震の時に本当は「やってはいけなかった」5大行動
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け