コメダ珈琲店は、なぜこのタイミングで東証上場に踏み切ったのか

2016.06.02
by NozomiK
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このほど東証上場が決定し話題となっている、老若男女問わず幅広い層から人気の「コメダ珈琲店」。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では、個性的なメニューと長居歓迎と謳うほどのくつろげる売り場作りなどのビジネス戦略、そして東証上場の意味を詳しく分析しています。

東証上場の意味(財務の基本)

今回は東証への上場が決まった、個性的なメニューで人気の企業を分析します。

コメダ珈琲店(株式会社コメダ) 

戦略分析

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■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):珈琲店
  • 競合(お客様の選択肢):ファミレス(ガスト、サイゼリヤ等)カフェ(ルノアール、ドトール等)など
  • 状況:市場規模はここ数年、回復傾向のようです。

■強み

1.居心地がいい、長居できる

  • くつろげる
  • 周りを気にせずのんびり会話ができる

2.顧客密着の臨機応変な対応

  • 店員が常連さんの「いつもの」を記憶している
  • 可能な範囲で常連さんの希望にこたえる(トースト薄め、コーヒー熱めなど)

 ⇒上記の強みを支えるコア・コンピタンス

★地域密着、長居大歓迎の文化

  • 回転率低くても(顧客が長居しても)収益を確保できる仕組み(ノウハウ)
  • 省スペース、少ない食材でも多メニューを提供できるノウハウ
  • マルチ対応人材(厨房とフロア)、くつろぎを邪魔しない接客スキル
    研修センターにて教育を行っています。

上記のような独自の文化やノウハウがあるからこそ、強みを実現できているといえます。

■顧客ターゲット

  • 平日のお茶の時間は、地元の主婦や高齢者
  • 休日は、家族客

→老若男女、幅広い層の支持を得ています。

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