なぜ人工甘味料は「悪者」にされるのか? 添加物は危険の大ウソ

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せっかくの楽しい食事でも「これ食べても大丈夫なのかな…」なんていちいち気にかけていたら全然美味しくないですよね。とは言え、巷で言われる「食品添加物」の恐ろしい噂を耳にすれば気にせずにはいられないもの。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんは、添加物有害論者の出すデータには無理のあるものも多く、そこまで神経質になる必要はないと述べています。

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ネットには様々な情報が溢れ、書店にも人工甘味料は発がん性物質で飲むだけで死ぬ…みたいな本がアホみたいに売れています。

まず人工甘味料を含め、あらゆる添加物と言われる物に「発がん性なんてものはありませんし、多少体に入っても何も気にしなくて良いと言っても過言ではありません。

「食品添加物は危険」ブームのまやかし 毒性を示す明確なデータなし

それに関してはこちらに記事を書いているので参照してもらうとして、添加物をごく少量とるだけで危険というのはかなり飛躍したオカルト論で、もしそれをひっくり返す実験データがあるならば、わけのわからないクソみたいな本を出してないで、きちんとデータをとって論文で反証を示し、多くの専門家の査読を受けるべきなのです。

冷静に俯瞰で見ると笑えるのは添加物有害論者が使っているデータ自体が安全性テストのデータであるということです。つまり、どこまで投与すると有害作用が出るのかというのを試験して安全性を算出する工程自体はどんな添加物にも存在します。そこで毒性が出るまで投与することで危険値が見えるわけです。それが塩だろうが砂糖だろうが同じで、大量に摂取すれば有害な量はあるわけです。

そのデータを鬼の首をとったように本にしてわめき散らすのは、なんとも哀れなレベルで救いようのない感じしかしません。なのでそういうのを「痛い人」と認識することはとても大事だと思います。

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