支持率89.9%。プーチン人気3つの理由とロシア経済3つの不安

 

メドベージェフ大統領、プーチン首相の時代

プーチンは08年、惜しまれながら大統領をいったん引退。というのは、「大統領は4年2期」までと決まっていたからです(現在は、6年二期まで)。

08年、プーチンにかわりメドベージェフが大統領になりました。プーチンは、首相になります。

プーチンは、首相である面ラッキーでした。というのも、08年「リーマンショック」から「100年に1度の大不況」が起こった。09年のGDPは、マイナス7.8%。主な理由は、原油価格が暴落したことでした(08年夏はバレル140ドル台だったが、09年初は30ドル台まで下がった)。

しかし、原油価格は、比較的はやく回復。ロシアのGDPは、10年4.5%、11年4.3%、12年3.4%。中印には及ばないものの、まあまあな数字でした。

プーチン、憂鬱な帰還

12年、プーチンは大統領に返り咲きました。08年に惜しまれながら引退したころのパワーは、すでにありませんでした。主な理由は、「経済成長の鈍化」でしょう。メドが大統領だった期間、ロシアの「イケイケ時代」は終わったのです。

プーチン人気も、60%台まで下がっていました。皆さんも、モスクワの「大規模反プーチンデモ」を覚えておられることでしょう。

経済はイマイチですが、プーチンは2013年、外交で大きな実績を残しました。2013年8月、オバマは「アサドが化学兵器を使ったので、シリアを攻撃する!」と宣言します。2013年9月、オバマは「やっぱりシリア攻撃やめた!」と戦争をドタキャン。世界を仰天させます。

なぜアメリカは、シリア攻撃をやめたのか? 長くなるので、詳細はこちらをご一読ください。

ロシアは絶対悪なのか。シリア空爆の驚くべき「裏側」

日本ではあまり知られていませんが、世界的には「プーチンが止めた」ことになっています。なぜプーチンは、フォーブス誌で2013、14年「世界でもっとも影響力のある男」に選ばれたのか?

13年は、「シリア戦争を止めたこと」が原因。

14年は、「クリミア併合」が原因なのです。

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