下積み期にふてくされる人が、人生の上りエレベーターに乗れないワケ

 

でもこういう不遇になる人というのは、それなりにその前にはよい思いをしているものです。つまり不遇とは、何らかのピークを体験した人が下に落ちたときの状態をいうわけで、若い頃の私のようにずっと底辺をさまよっている人に対して「不遇」という表現は使わないんですね。つまり、不遇になれるような人はそもそもこの程度のことはわかっていたりするものです。

でもこの姿勢って実は、下積み時代にも応用というか転用できるんです。

表現を変えていえば、大人になってひとかどの人物になってから体験するのが「不遇」、若いころまだ世間的にはノーバディ(タダの人という意味ね)のときに体験するのが「下積み」という期間なのです。これまた辛く、苦しく、トンネルの先がまったく見えない、正直言えば、こんなのやってられないよ! という時代なんですが、このときにも人生にふてくされた人はなかなか下積みから這い上がれないんです。こんなものさ、と笑って飄々と過ごせるような人が上りのエレベータに、それこそヒョンなきっかけで乗れたりするんです。

私の人生で今でも悔やむというか、反省するところがあるとしたら、若い下積み時代にひたすら世の中を罵っていたことでしょうね。そのおかげで20代はほぼ全滅、壊滅状態、未だに思い出したくない辛い過去ばかりが残ってしまいました。あのときに、この境遇を笑い飛ばせるようだったらもっと早く楽しい人生が送れたはずなんですよね。

ま、今はその下積み時代の体験を売り物にしているようなものですから、これはこれで辻褄が合っているんですけどね。 

image by: Shutterstock

 

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著者/佐藤しょ~おん

高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。

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