40代に差し掛かったころから、身体のバランスは変わってくると言われています。それがいわゆる「更年期」ですが、このあたりから「尿漏れ」が気になる人も増えてくるのではないでしょうか。ちょっとしたことで漏れたり、外出や運動でも漏れやしないかと気になったり、苦労している方も多いと思います。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生は、自身のメルマガでその予防法を伝授しています。40代の方も若い方も必見ですよ。
40代以上8人に一人は尿漏れ・占い
お正月早々なんですが、最近尿漏れの話題が耳に入ります。男性も女性も更年期を迎える40代あたりから、カラダのバランスが変わりカラダに余力がなくなります。
尿漏れの原因は膀胱括約筋の筋力低下といいますが…
尿漏れの原因は膀胱括約筋という膀胱のバルブをひきしめる筋肉の筋力低下にあるといわれています。あるいは、「過活動膀胱」といわれるような膀胱のはたらきが過敏すぎて、くしゃみや下腹に力を入れた時にピュッと尿が漏れてしまうことがあります。
ただ、膀胱そのものの機能失調だけでなく、膀胱を取り巻くカラダや体調の変化が尿漏れの原因となることもあります。
調えるべきは骨盤内の血流
更年期を迎えて余力を蓄えていた足腰に余裕がなくなると、足は細く縮こまり骨盤は固くこわばります。そのため、骨盤内の血行が悪くなり膀胱に柔軟性がなくなります。
足腰や骨盤内の血流を回復させるだけでも、膀胱の機能は調います。
骨盤内の血流をあげるのはカラダの若返り
カラダの衰えは足元から始まります。足元の健やかさを取り戻すことで、足腰が丈夫になり骨盤内の血流も向上します。
『その1.青竹ふみ』
足先から足裏がほぐれて足元のむくみや血行不良が改善されやすいです。
『その2.足指でタオルをつかむ』
足の指を使って柔らかいタオルをニギニギとつかんだり離したりをくりかえします。
足先が柔軟になりひざや股関節が丈夫になります。
※足指ジャンケンでもよいのですが、すぐに飽きてしまうのでタオルつかみがよいかと。
『その3.こまめな足腰の屈伸運動』
日常生活で意外と両腕をあげて万歳をしたり、背伸びをしたり、深く足腰の屈伸運動をすることはありません。とくに現代人の日常生活では、幼いころから十分に足腰の屈伸運動をする機会がすくないです。かかとをペッタリ床にくっつけてしゃがむことができないと柔軟な腰や骨盤をとりもどせません。大事なのは屈伸運動による「筋トレ」ではなく、柔軟な足腰を取り戻す「関節の柔らかさ」です。
歯磨きをするときなど、お尻の下に座布団をはさんでしゃがみ、アキレス腱や股関節を十分に屈曲させて過ごす時間をもつことをおすすめします。
※なにぶん無理は禁物です。痛みやしびれをこらえる必要はありません。できる範囲でここちよく股関節やかかとをのばす時間を工夫してみましょう。
尿漏れのお灸対策
「箕門(きもん)のお灸」
・ひざの皿の内側と恥骨の間で、太もも前面の筋肉の内側でつまむと圧痛がある
・あぐらをかいて膝と恥骨の間を目安にするとわかりやすいです。
※ご参照ください『必見!お灸の選び方とたのしみ方』
image by: Shutterstock