酒を呑みすぎると精子の数と質が低下ー米スタンフォード大学研究

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初夏を思わせるような陽気が続き、ビールがいちばんおいしい季節の到来!とお喜びの男性諸氏にはちょっとショッキングな話題なのですが…、無料メルマガ『e-doctor ドクタースマートの医学なんでも相談室』では、「お酒を呑みすぎると精子の数と質が低下する」という衝撃の研究結果が紹介されています。グビグビいく前に是非ご一読を!

酒を呑み過ぎると精子の数と質が低下するんだって?

今日は、酒を呑み過ぎると精子の数が減少し機能も低下するんだって?というお話です。

若い男性では、アルコールを多量に飲むほど精子の数と機能が低下することが新たな研究で示唆されました。

この結果を受けて、米スタンフォード大学医学部助教授のEisenberg氏は「多くの研究で、過剰なアルコール摂取が健康全般によくないことが明らかにされているが、性と生殖の健康に対する影響を示した研究はこれまでほとんどなかった」と述べています。

今回の研究では、兵役への適正を判定する健康診断を受診した18~28歳のデンマーク人男性1200人強を対象に、飲酒に関する質問票に記入してもらい、精液および血液を採取して検討しました。

その結果、精子濃度、総精子数および正常な精子の比率のいずれも、週に1単位(ビール1杯、ワイン1杯または蒸留酒ショットグラス1杯)しか飲まない人に比べ、週5単位以上飲酒する男性のほうが低かったそうですが、血液中のテストステロン量はアルコール摂取量が多いほど高かったそうです。

精子の数と質の低下は、週25単位以上飲酒する男性で特に顕著だったそうで、週40単位以上飲酒する群では、週1~5単位しか飲まない群に比べ、精子濃度が33%低く、一方、深酒(2時間で5単位以上の飲酒)による精子への影響は認められなかったそうです。

研究を率いた南デンマーク大学教授Jensen氏は、この研究では食事、喫煙、体重などの因子についても考慮したが、アルコールと精子の変化の因果関係は明らかにできなかったと述べています。

米ヒューストン・メソジスト病院Heard氏によると、酒に酔うとコルチゾール、グルコース、インスリン、男性ホルモンなどの体内物質に変化が生じ、いずれも精子の質に影響を及ぼすそうです。

そうですよね。日本では昔から酔っぱらって子作りしてはいけないと云われてます。かわいい子供が欲しい男性は、今日からお酒を呑み過ぎないようにしましょうね。お酒だって、ほどほどに呑んでいるのが一番いいんですよ。

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