10円玉でおなじみ「平等院鳳凰堂」の落書きでわかった庶民たちの苦悩

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毎週古都の魅力を余すことなく伝えてくださる人気の無料メルマガ『おもしろい京都案内』。今回は、「【京都】白砂と石の小宇宙。観る側の心を映す『枯山水』を観に行こう」に引き続き、日本庭園の鑑賞に役立つ情報を配信してくださっています。「平等院鳳凰堂」といえば、世界遺産でもあり10円玉に描かれていることでもおなじみですが、その美しい庭園には、避けられない死を恐れる貴族、そして疫病や大飢饉と戦いながら労働を強制された庶民たち両者の苦悩が秘められていました。

浄土式庭園 宇治平等院鳳凰堂の秘密とその魅力

今回は前回に続き日本庭園の魅力をもう一つお伝えしたいと思います。浄土式庭園の観賞をより実りあるものにして頂くためにもその時代背景や歴史的考察もご案内します。そして日本を代表する浄土式庭園・宇治平等院鳳凰堂をその例にとりあげて詳しくご紹介します。

庭園や絵画などの美術品などがテーマの時は皆さまと一緒に観賞するか、絵や写真を見ながらご紹介したいものです。将来随行ガイドや講義などでそのような機会を持つことが出来るようになったら是非ご一緒させて頂きます。それまではまだまだ勉強頑張ります! さて、まずは時代背景からご説明して参ります。

浄土式庭園が造られるようになった背景

それまで主流だった寝殿造庭園をベースに、当時の思想の変化を受けて造営されるようになったのが浄土式庭園です。それらは主に平安時代から鎌倉時代にかけて築かれた日本庭園の形式のひとつです。現存する一番有名なものは宇治平等院鳳凰堂とその前庭である園池がその典型です。

その様式は仏教の浄土思想の影響を大きく受けたもので、極楽浄土の世界を再現しようとしたものです。主に金堂や仏堂をはじめとした寺院建築物の前に園池が広がる形をとっていることが特徴です。

寺院の主要建築である金堂や阿弥陀堂の前面に池をつくり蓮を植え、花園を設けるなどしたものでした。平安期に流行した寝殿造の庭とは違って、中心建築が寝殿から阿弥陀堂に変わっているのが特徴です。そして庭園の池の占める割合が非常に大きいのも特徴の一つです。きらびやかなお堂などの建築物が池面に映る姿で浄土を空想させる工夫がされていたようです。

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